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【徹底レビュー】PUMA FAST-Rニトロエリート2は推進力の化け物

今回はPUMAのハイエンドレーシングモデルである

PUMA FAST-Rニトロエリート2をレビューします。

24年の箱根駅伝では城西大学の3位躍進を支えたシューズでもあります。

実際に、城西大学の選手10人中4人がPUMAのシューズを着用し出走されています。

駅伝、長距離会では新勢力となりつつあるPUMA、その中でもハイエンドモデルである

こちらのシューズですが

24年4月現在は在庫がなく販売されておりませんが、

SNSでのリーク情報ではオールブラックのカラーが発売されるようです。

筆者は今回、「シュースク(リンク先に飛びます)」を利用しました。

 

シューズの特徴

シューズの特徴は下記の通り。

NITRO™ ELITE FOAM

PUMAの独自のミッドソール素材であるニトロフォームを使用。

フォーム素材はETPUを使用。海外サイト参考

 

これは珍しいかもしれません。

基本どのメーカーもPEBAフォームを使用しており、

このフォームをいかに発砲し柔らかく反発を持ち軽量化できるかが、

各社メーカーの差別化となっています。

 

その中でETPU素材はなかなか珍しいなと思います。

ETPUは中国系のシューズに採用されていることが多いようで、

リーニンやAntaもこのETPU素材を採用されているそうです。

履いた感覚としては柔らかいことは柔らかいのですが、

反発が返ってくるタイミングが速いなと感じました。

反発力が高いと感じ好印象ですが、

実際にしようするとふくらはぎに疲労を感じます。

おそらく筆者の足首の固定力が弱いのか、

反発をうまく股関節で受け切れていないものと考えられます。

 

PWRPLATE:カーボンプレート搭載

こちらも現在のレーシングシューズでは標準装備となったカーボンプレート。

しっかり搭載。

と言うよりも、ガッツリ搭載してます。

 

トゥから飛び出してしまっています。

プレートの長さはほぼデザインと言えそうで、

あまり利点を感じることはありませんでした。

 

プレートの入り方はスプーン形状で、

前足部はかなり地面に近い位置に配置されています。

この形状も相まって、前足部のクッション感は非常に柔らかい感覚があります。

筆者はこのクッションの柔らかい感覚は好きで好印象でした。

 

ULTRAWEAVEアッパー

柔らかいニットぽい素材でフィット感は非常に良かった。

ポリっぽい化学繊維が主流の中、珍しい感じがした。

温かみのある素材です。

またアッパーのデザインも特徴的で、

履き口は靴下状になっています。

 

デザインで言えば、シュータンとかかとに輪っかが。

ここを掴んで足を入れれる。

 

また、かかとに固いプレートが。

デザインなのかわからないが必要なさそうに感じました。

このデザイン削いで、もっと軽くしてくれればいいのに…と思ってしまいました。

 

重さは251gとレーシングシューズとしては重め

重さは26.5cmで251gです。

 

これは重い!

 

履いて重いなと思うことはないですが、

軽量であることがいいことは間違いないので、

軽量化は次作に期待。

 

とあるメーカーは軽さを出すために、

ソールすらいらないところは削っているので

無駄なパーツは取り払って欲しいなと思いました。

 

価格は35,200円と高価格帯

もう少し安く提供してもらえたら嬉しいのだが…

せめて3万円前後だと買い手側からすると嬉しいです。

 

結論を先に書きますが、

35000円なら探せばもう少し安く他のシューズで代用できそうな感じがします。

※推進力の高さと反発の速さは少し妥協することになりそうな気がするので、

このシューズの反発力とリターン速度が気に入った方は

代用は難しそうです。

 

実際にトレーニングで使用

ジョギングで使用したところ非常に推進力を感じ、

これはぜひ高強度練習でも使ってみたいと思えたので、

ポイント練習でも着用。

行ったトレーニングは2km6本レスト3分

設定タイムは6’20〜6’00といったくらいで設定。

筆者にとってはハーフ〜10000mくらいのレースペースで

OBLAくらいを想定。

 

筆者
とっては非常に高強度なトレーニングでした。

 

非常にきつい内容で、正直設定も甘めにしたかったですが

シューズを信じ実行。

 

1本目は感覚を確かめるためにあまりタイムにこだわらずに行いましたが

6’10程度と主観強度とタイムにポジティブにギャップがある。

とても推進力を感じて走れました。

スピードが想像以上に出ていたようです。

 

結局、そのまま100点に近い内容でこなすことができて

シューズの性能の高さを感じました。

 

マイナス点はふくらはぎの疲労感

ただマイナスに感じたところも。

ふくらはぎが非常に疲れた。

あまりふくらはぎが疲れると言うことはないのですが

今回は練習後半ふくらはぎの疲労感を感じながら走ってました。

感覚的にシューズの反発(リターン)が速く、

自分の体の推進のタイミングと微妙にずれていたのか

足首でやや抑えて走っていた感じがします。

今まで使っていたシューズと比較してリターンの速さの表れかなと思いますので、

しっかり使いこなせるようになれば

好記録をアシストしてくれる感覚です。

 

6分5秒くらいで走れれば100点かなあと思って始めたトレーニングでしたが

ラスト2本は5分台に乗っかり

非常に負荷の高いトレーニングとなりました。

 

ふくらはぎは後半に行くにつれキツくなったものの、

クッションが柔らかいおかげなのか、

最後までスピードを維持し走れました。

 

こんな人におすすめ

反発のリターンが速いシューズが好みの方には良さそうです。

なので、やはりある程度スピードを求められる、

マラソンで言えば2時間半以上、

またハーフマラソンなどの持久よりもスピードに特化したレースで使用したい人には

おすすめと言えそうです。

 

このブログの根拠

山田祐生
【プロフィール】
・高校時代陸上部(目立つ成績はありません泣)からブランク10年
・フルマラソン:未経験➡︎2時間17分台
・5000m:14分28秒、10000m29分52秒
全ての記録をセルフコーチング。

 

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