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【レビュー】クラウドサーファー(Cloudsurfer)が全ランナーにおすすめできる理由

2023年3月23日にOnから新作シューズクラウドサーファーが前作より大型アップデートされ発売されました。

東京マラソン2023のエキスポで232足限定で先行発売されたことでも有名です。

 

そんな新型クラウドサーファーですが前作のアップデートというよりも

完全新作と言えるほど履き心地が変わっております。

そんなクラウドサーファーを当記事で、どんなシューズなのかをわかりやすくより深く解説したいと思います。

 

当記事でわかること

クラウドサーファーというシューズの特徴

 

前作からの変更点

 

クラウドサーファーはどんなランナーにおすすめできるか

 

 

 

 

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このブログの根拠

山田祐生
【プロフィール】
・高校時代陸上部(目立つ成績はありません泣)からブランク10年
・フルマラソン:未経験➡︎2時間17分台
・5000m:14分28秒、10000m29分52秒
全ての記録をセルフコーチング。

 

 

▼動画でも解説▼

 

 

クラウドサーファーの特徴

 

新型ソール「Cloudtecphase(クラウドテックフェーズ)」が革命的クッション

 

今までのOnのシューズ全てに使われていたものが「Cloudtec(クラウドテック)」です。

ですのでOn史上初の、新型のソールの形状が搭載されたシューズとなります。

後足部のテックは斜めに配置され、前足にいくにつれ地面と並行に配置されるような構造となっております。

この構造が、より前進方向への推進力を生み出します。

 

ソールは非常に柔らかく、体重が乗った際にはしっかりと沈み込み、その分しっかりと跳ね返してくれます。

 

Onの定番ミッドソール素材「Helion(ヘリオン)」

 

ミッドソール素材は「HELION(ヘリオン)」です。

2021年あたりからこの素材を使われるようになり、

今はOnのシューズ全てがヘリオン素材となっております。

しかし、同じ素材とは思えないほど柔らかいソールとなっております。

「今までのOn」という感覚で履いてしまうと全く違う感覚を得ることができます。

これは上記の「Cloudtecfhase」の性能であると言えます。

 

使われている素材は、

EVAにOBCという素材を足したOn独自の素材です。

この独自の素材自体はあまり柔らかさはなく耐久性のある素材と言えます。

 

やはりこのシューズの特徴はこのソールの形状にあると言えます。

 

▼素材の特徴の詳細はこちらをご覧ください▼

ミッドソール素材やプレートの素材の違いを知る

 

On初の「スピードボード」なしシューズ

Onのシューズには全てスピードボードと呼ばれるプレートが入っております。

硬い素材となっておりますので、着地した際にシューズが屈曲します。

屈曲した硬いプレートは元の形状に戻る動きになりますが、この戻る作用が蹴り出しのサポートを行います。

 

筆者
クラウドサーファーはOn初のスピードボードなしのシューズです!

クラウドサーファーにはこのプレートがなくなりました。

プレートによるサポートはないものの、プレートがなくなったことによる軽量化と

下記で解説する「ドロップ差」が、前進するサポートをしてくれます。

 

厚さ4.5cmドロップ差10mmの極圧クッション

ソールの厚さは4.5cmで極圧クッションです。

ドロップ差は10mmあるので前に倒れ込む感覚が強いシューズです。

ソールの極圧・クッション材の影響もあり、かかと部に重心をおくとめちゃくちゃ沈み込みます。

 

重さ223g(26.5cm)でOnの中でも軽量

ジョギングシューズ・デイリーシューズの平均的な重さは250g前後。

250gを切ってくると軽いシューズと言えますが、

クラウドサーファーは26.5cmで223gです。

ジョギングシューズとしては非常に軽い部類に入ります。

レース用のシューズの重さと比較したくなるレベルの軽さです。

 

他メーカーレーシングモデルの重さ

・ヴェイパーフライ 約190g

・アルファフライ  約230g

・アディオスプロ3 約210g

 

 

このように見てもサーファーは重すぎず軽すぎずというところです。

ジョギングで使用するならシューズの重さを感じないシューズです。

 

 

価格は18,480円(税込)

価格は18,480円となります。

ジョギングシューズの相場は、年々上がっている感覚もありますが

大体15,000〜20,000円程度かと思います。

ですので相場通りの価格帯かと思います。

 

 

サイズは筆者はマイサイズのハーフサイズ下げ

私は普段マイサイズは27cmで購入しますが、クラウドサーファーは26.5cmで購入しました。

参考までに最近の購入シューズのサイズは下記の通りです。

ワイズが広いように感じるのでハーフサイズ下げて購入することをおすすめします。

 

・NIKE

アルファフライ 27cm

・アディダス

アディオスプロ3 26.5cm

・アシックス

マジックスピード2 27cm

ゲルニンバス25 27cm

・On

クラウドモンスター 27cm

クラウドフロー 26.5cm

 

サイズ感についてアンケートを取りました

筆者ひとりの情報では正確ではないため、ツイッターの方でサイズ感についてアンケートを取りました。

結果はこちら

 

マイサイズで購入された方がほとんど、サイズアップが20%でした。

僕のようにサイズ下げで購入はわずか6%なので、基本はマイサイズで問題なさそうです。

 

 

 

カラーはメンズウイメンズ共に4色展開

メンズ・レディースともに4色展開です。

HP等の画像ではわかりにくいですが、ホワイトカラーはソールが淡いパープルとなっています。

 

個人的にはこのソールの、色の切り替えに惹かれて「ホワイト/フロスト」を購入しました。

 

 

 

筆者
淡い色の組み合わせ他メーカーにはなく、【On】らしさがあります!

 

2023年8月追記:カラー追加

メンズ、ウィメンズ共に2色追加され6カラーとなりました。

メンズ・ウィメンズ共通のカラーは白ベースに黄色の差し色の効いた、White /Sand。

ウィメンズの赤系のカラーはメンズの過去作にあったFlame /Whiteです。

メンズは完全新色の黒ベースに青の差し色のBlack /Cobalt

 

ファッションとしても合わせるのであれば白ベースが最も合わせやすいので、

白系がおすすめです。

ランニングのみでの使用用途であれば、汚れの気にならない黒ベースのカラーがおすすめと言えます。

 

 

クラウドモンスター・クラウドストラトスとの違いは?

Onのシューズの中でも極厚クッションシューズとして紹介されることが多いこの2つですが、

クラウドサーファーとの違いが気になる方も多いと思います。

あくまで個人の主観になりますが、私の使い分けを解説します。

その前に、基本情報をまとめて表にしましたのでそちらをご覧ください。

 

サーファー ストラトス モンスター
重さ(g) 223g 292g 285g
ドロップ(mm) 10mm 6mm 4mm
厚み(cm) 4.5cm 4.5cm 4.5cm
価格(円) 18480円 18480円 18480円

 

 

クッションの柔らかさ(沈み込み)

クッションの沈み込みは、着地した際の衝撃吸収力につながります。

この沈み込みが最も強いのは「クラウドサーファー」かなと思います。

逆に沈み込みがないシューズは「クラウドストラトス」かなと思います。

 

前進サポート感

サポート力の高さとも言えます。

ドロップ差(後足と前足のソールの厚さの差)、スピードボード、ソールの形状あたりが

サポート力を生み出していると言えます。

このサポート力が高いのは、「クラウドサーファー」だと感じます。

 

スピードボード非搭載なので推進力が劣るかなと思いましたが、

新技術「クラウドテックフェーズ」が、それ以上の推進力サポートをしてくれているなと感じます。

 

硬さ

ソールの硬さです。上で書いた柔らかさの反対です。

ソールは硬さも重要です。

柔らかいクッションは極端に言えば「バランスボールの上に着地している」ようなものです。

着地の時にバランスを取るための筋肉を固める必要があるため、意外かもしれませんが体は疲れてしまいます。

そう言った点で言うと「硬さ」も、人によっては必要かと思いますが

硬さのあるシューズで言えば、「クラウドストラトス」が最も硬いシューズだと感じます。

 

 

クセのなさ

クセは履いた時に他のシューズと違うなと感じるかどうかです。

とても個人の主観が強い評価となってしまいますが、いくつか感じるところもあるため記載します。

クセが強いのは、「クラウドサーファー」かと思います。

クッションが柔らかいので、ふつうに立っている時にも沈み込みを感じます。

その沈み込みがやや外に重心が流れる感覚があります。

ランニング時の足裏の重心移動は、

かかとから着き、小指側に移動し、母子球側で蹴り出すというのが一連の重心移動が最もオーソドックスです。

このサポートをするために重心が外に流れるようにしているのかもしれません(あくまで個人の主観です)

 

クラウドモンスターも同じくややクセが強いと思います。モンスターの場合、ロッカー形状・ドロップの影響か、

重心が前に前に流れる感覚があります。

クセがないという点で見ると「クラウドストラトス」が一番クセが少ないように感じます。

 

▼クラウドモンスターのレビュー記事▼

Onクラウドモンスター(Cloudmonster)を徹底レビュー・比較【サブ20ランナー直伝】

 

他のメーカーではどのシューズと近い?

プレート非搭載の高反発シューズというコンセプトが「クラウドサーファー」かと思います。

このコンセプトに近いものは、ブルックスのハイペリオンマックスが近いと思われます。

 

クラウドサーファーはどんなランナーにおすすめなのか?

まず言えるのは前作の履き心地が気に入っていて、その新型なら迷わず買う、というのは少し待った方が良さそうです。

全くの別物と言えます。

クッションの沈み込みは強くなり、前進サポート力が段違いに上がり、アッパーも全体的に柔らかくなったように感じます。

 

サポート力高めのシューズが好きなランナー向け

クッションの柔らかさと高ドロップの構造により前進方向への推進力が非常に強いです。

普段のジョギングシューズにもサポート力の高いデイリーシューズとしても使用できます。

また、上記の構造通にスピードも乗りやすく、かつ軽量モデルですので

スピードシューズとしておすすめできます。

サブ3.5、サブ3までも使えそうなシューズだと思います。

 

カーボン非搭載としては最上位クラス

カーボン非搭載シューズとしては他メーカー含めても最も推進力があるように感じます。

カーボン非搭載シューズでスピードシューズを探している方にはとてもおすすめできるシューズです。

 

まとめると、この1足でデイリーシューズからレース当日のスピードシューズとしても使えるシューズだと言えます。

 

 

自分の感覚で走りたい!「敢えて」最低限のサポート力のシューズを選ぶならクラウドフロー

非常にサポート力が高いシューズですので、より自然な接地・必要最低限なミニマルなクッションをお探しの方は

クラウドフローをおすすめします。

【レビュー】クラウドフロー(Cloudflow)をオススメできる理由【On】

 

実際に履いてみた

実際にさまざまな強度で使用しました。

低強度

私の場合、1km 4’00〜5’00/km程度が低強度と言えます。

軽い試し履きで感じたクッションの柔らかすぎる感覚が、ジョギングでもあったら少し気になるかなと感じましたが、

しっかりと柔らかさの中に安定感も感じることができて感触は良かったです。

前足部は、見た目からは想像できないような安定感があるので走りやすく感じます。

また、他のジョグシューズが250〜300gある中で、

「クラウドサーファー」は223gと軽量です。

軽量であり、走りやすさを感じました。

 

 

中強度

私の場合、1km 3’25〜50/km程度が中強度と言えます。

非常に使いやすく感じます。

しかし、ペースが上がるにつれてきつさは感じます。

高強度に近いペースになるとやはりきついです。

 

 

 

高強度

私の場合、1km 3’15/km程度がマラソンペースですので、ここから高強度と言えます。

このあたりになると普段はカーボンプレートの搭載されたシューズを履いて行うペースです。

1km履いてみましたが、やはりカーボンシューズと比較すると、スピードは乗りにくいなと感じます。

非常に軽いので走りやすい感覚はありますが、やはり自分で足を回す感覚となりますので、スピードの持続が難しい感覚を感じます。

 

 

 

著名人の着用情報

プロランナー福田穣選手が着用

プロランナーの福田穣選手が日本横断企画で使用されています。

一日で100km近く走るような企画、その足元をサポートするシューズとして選ばれたのがクラウドサーファーでした。

このようなところからもサポート力の高さが伺えると思います。

 

Twolaps横田コーチも着用

Twolapsの横田コーチはOnとのアドバイザー契約を結ばれています。

今後Onのシューズの躍進が進むことでしょう。

 

 

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