Onクラウドモンスター(Cloudmonster)を徹底レビュー・比較【サブ20ランナー直伝】
当記事ではOnの極厚クッションシューズ
クラウドモンスター(Cloudmonster)を
ランニングコーチでもあり、
Onのシューズの販売にも携わっている筆者が
実際に履いてレビューします。
\On公式サイトならサイズ違いの返品もOK/
▼動画でも解説していますので合わせてご覧ください▼
※動画撮影は2022年の為、記事とレビューがズレているかもしれません。
Cloudmonster商品詳細
想定使用用途は明記なし
Onのシューズには、
・どのレベルのランナーにおすすめか?
・どの程度のスピードで使うべきか
などの、
目安となるようなガイドがないのが特徴です。
はじめてOnのシューズを買う方は、
ショップに並んでいる、Onのシューズが
レース用なのか、ジョグ用なのか
はたまた、運動用なのか、カジュアルに使える普段履き用なのか
いまいちわからないことが多いです。
販売店のスタッフさんがランニングに詳しくなければ
「Onのシューズは縛りがないんですよ〜」と
黄金の「逃げの一手」でいなされ、
ランニングに不向きのシューズを
おすすめされてしまうかもしれません。
クラウドモンスター(Cloudmonster)は、「ランニングシューズ」でして
Onのシューズの中でクッションが最も厚いモデルとなります。
ではこのクラウドモンスターは、
どのレベルのランナーにおすすめなのか?
私の意見で解説します。
さっそく結論ですが、
・ある程度熟練したランナーさんの
・サブ4サブ3.5のレース用シューズ
としておすすめです。
以下で深く考察します。
▼せっかくシューズを購入してもランニングが退屈に感じてしまうと
使う機会が無くなります。筆者が実践するランニングを楽しくする方法を別記事で解説しました!
https://runner-yukiyamada.com/howto-26/
熟練ランナーにおすすめな理由
熟練ランナー向けとしたのは、
クラウドモンスターのソールの形状である
「ロッカー構造」にあります。
ロッカー構造…
前足部、後足部が反り上がって(地面についていない)おり、
ゆりかごのように、前に自然と倒れるような形状のシューズのことです。
この形状により前に倒れる感覚が自然にできるため
前重心に自然となる重心移動のサポートとなります。
初めてランニングシューズを履く方は、
このロッカー形状は苦手な方が多い印象です。
その場に立ち止まっていられない感覚があります。
これはロッカー形状の特性上、
前に前に重心を移動させようとするからです。
筆者
ある程度走り慣れており、
前に倒れるような感覚が欲しい方向けのシューズとなります。
自然と前のめりになる感覚が苦手な方には、
Onのシューズで言うと、
Cloud X3やCloudflowがおすすめです。
▼Cloudflowレビュー記事はこちら▼
サブ4サブ3.5のレース向け
クラウドモンスター(Cloudmonster)は、
サブ3.5、サブ4向けのシューズと言えそうです。
その理由は、マラソンペースへの感じ方にあります。
・サブ4はレースペースが1kmは5’45秒前後
・サブ3.5はレースペースが1km4’58秒前後
このレベルであれば大抵のランナーにとっては
速いペースだなと感じることはなく、
ゆっくりなペースだと感じると思います。
「42km走り切る」という考え方が正確なのかなと思います。
ですので、
フルマラソン走れるスピードが欲しいと思えるようになるまでは
カーボンシューズは必要なく、
マラソン終盤まで足を残してくれるシューズを選択すべきだと思います。
実際にクラウドモンスターには、
カーボンプレートは入っておらず、
かつ、
ソールが厚いクッションを搭載しているので、
カーボンシューズ特有の
ふくらはぎの疲れや股関節の疲れは
出にくいと、私自身、実際に履いて思います。
価格:19580円(旧価格18480円)
価格は18480円となっています。
2023年7月現在、価格改定により値上げとなっています。
現在の価格は19580円となっております。
各社メーカーのジョグ用のシューズと価格を比較すると
相場通りの価格となっています。
ジョグシューズ相場(23年7月時点)
【アシックス】
ゲルニンバス25:19800円
グライドライド:17600円
【アディダス】
アディゼロSL:14300円
【ナイキ】
リアクトインフィニティラン:18150円
ざっくりと調べてみましたが、
ジョグ用のシューズの相場としては
15000円〜20000円が相場となっております。
安いものも探せばあります。
しかし、やはり価格相応のスペックとなります。
20000円のシューズと5000円のシューズ
この二つを履き比べると
やはり、違いは歴然です。
価格の差は
主に「ミッドソール」の違いです。
このミッドソールはクッションの柔らかさに関係します。
各社ミッドソールの違いで価格が変わります。
価格に糸目をつけない方は、
高価なものの方が、やはりスペックは高いので
やはりある程度高価なものの方がおすすめだと思います。
カラーは男女各3色(23年7月カラー追加)
メンズは
オレンジ系の色合いのCream | Dune
白基調に青オレンジの差し色のFrost /Cobalt、
オールブラックAllBlack、
白基調にソールが薄緑のUndyed-White | Creek、
白基調に青の差し色のFrost | Cobalt
ネイビーに黄色のソールのIron | Hay
アッパーがネイビーにソールが白のAcai /Aloe。
の7色展開です。
ウィメンズは
赤茶色系の色合いのRose | Cork
白基調に青オレンジの差し色のFrost /Cobalt、
オールブラックAllBlack、
薄いオレンジのアッパーにオレンジソールのFawn | Turmeric
白基調に青の差し色のFrost | Cobalt
灰色系のアッパーに黄色ソールのNimbus | Hay
灰色系のアッパーに黄緑のソールのGlacier | Meadow
の7色展開です。
黒のみのオールブラックがあるのは嬉しいです。
欲を言えば、
白のみのオールホワイトも
展開して欲しいなと思います。
白のみのオールホワイトは
Onの他のモデルにはありますので
今後展開されるかもしれません。
\On公式サイトならサイズ違いの返品もOK/
クラウドモンスターの白も今後出るかも?
OnのCloudには白もあります。
Onは、季節ごとにカラーを追加・生産終了をしてしまいますので
欲しいカラーがあれば即決、
カラーで気に入るものがなければ、購入を先延ばしにする
という選択もありかと思います。
追記:クラウドモンスターの白が発売されました
クラウドモンスターのオールホワイトが、
リミテッドエディションモデルで発売されました。
限定モデルですので購入できる販売店は限られています。
現在はAtmosなどのスニーカショップでの取り扱いとなっているようです。
オールホワイトはOnでも人気のカラーですし、モンスターも大変人気のモデルですので
今後、定番品として展開してほしいと思います。
暗闇で光る異彩のカラー「Lumos(ルーモス)」
Lumos(ルーモス)というカラーもあります。
日中はふつうの黒ベースのカラーリングに見えますが、
夜や暗いところで光に当たると、画像のように光ります。
車のライトにも反射して視認性も高くなりますので、
夜走るランナーもより安全にランニングをすることができます。
価格は通常のクラウドモンスターと同じで、18480円です。
重量:27cmで285g
27cmで285gでした。
クッションシューズの重さの相場は
大体250g前後
ですのでやや思い部類に入ると思います。
しかし、
実際に履いてみるとスペックほどの重さは感じませんでしたので、
足へのフィット感が良いのだと思います。
ドロップ:4mm
ソールの傾斜をドロップといい、
ドロップが大きいほど、前傾姿勢にするサポートが強いシューズになります。
クラウドモンスターはドロップが4mmで、
ドロップが小さいモデルと言えそうです。
ソールの厚さ:4.5cm
ソールの厚さは4.5cmなので
Onのシューズの中では最もソールの厚いシューズです。
また、他社のクッションシューズと比較しても
厚い部類に入ると思います。
実際に履いてみて
実際に履いてみました。
気になっていたサイズ感ですが、
やはり、やや大きく感じます。
前足部の幅にゆとりがあります。
実際に購入する際は
ワンサイズ(ハーフサイズ)下げて購入することをおすすめします。
ただ、実際にジョギングで使用した感じ
靴ズレが起こる、や
サイズが大きいことによるストレスは
ありませんでしたので、
マイサイズで履いても特に問題はありませんでした。
また、実際の履き心地では
軽くジョグしただけでも、
ロッカー形状での、前に倒れる感覚は感じることができます。
またクッションの厚さも申し分なく感じます。
クッションの硬度も非常に柔らかく沈み込む感覚の強いシューズのように感じます。
実際に下のペースラインでの練習で一通り試しました。
筆者はフルマラソン2時間17分で走るので
ペースラインはこの通り。
速いペース:3’00/km
マラソンレースペース:3’15/km
ロング走ペース:3’50/km
ジョグのペース:4’30/km
LSDペース:5’00/km
1km3’00(インターバルペース):△
このペースはトラックでのレースペース付近になりますが
足が回りにくいなと感じました。
やはりスピードが欲しい場面では使いにくい印象です。
インターバルトレーニングでは別のシューズを使用することをおすすめします。
▼スピード練習用との使い分けはこちらを見てみて下さい▼
https://runner-yukiyamada.com/howto-16/
マラソンレースペース 3’15/km:△
マラソンのペースですが、
ここのペースラインでもきつかったです。
マラソンのタイムが上がるほど
スピードが必要になってきます。
(タイムが上がるほど、
スピードが出るシューズよりもクッションの強いシューズが理想です。)
私の場合、そこそこスピードが必要になってきますので
マラソンレースペースのシューズとしては役不足でした。
上でも説明しましたが、当然っちゃ当然です。
ロング走ペース 3’50/km:◯
とても走りやすいです。
ただ、40kmなど走っていると終盤、シューズの重さを感じてしまいます。
ペースを上げないのであれば、足のダメージは少なく済むのですが
ロング走なのでペースをどんどん上げたくなるのですが、その場合は
やや重さが気になります。
ジョグのペース 4’30/km:◎
このペースラインでは非常に快適に走ることができます。
シューズの性能も高くペースが上がっていく感覚があります。
個人的にはこのペースラインでの使用がおすすめです。
LSDペース 5’00/km:◎
4’30/kmの時と同様快適に走ることができました。
まとめると、
スピードを出さないでいいと思えるペースで
より長く、快適に走りたい時に使えるシューズです。
クラウドモンスターを愛用するランナー
クラウドモンスターを愛用するランナーさんはとても多いです。
今回は、ランニング界隈のインフルエンサーでも愛用者も多いため、
各インフルエンサーのレビュー口コミをご紹介したいと思います。
牛山純一選手
市民ランナー最速ランナーである牛山純一選手
牛山さんもクラウドモンスターをジョグで愛用されております
1足は履き潰して2足目を着用されていますので
このシューズの評価を伺えます。
この靴、こんなにいい靴だとは思わなかった。控えめに言っても最高だと思う。独特の推進力がある。#クラウドモンスター #on pic.twitter.com/CT9JwwLbcV
— 牛山純一 / USHIYAMA Junichi (@jun1ushiyama) May 18, 2022
くれいじーかろ選手
大人気ランチューバーかろ選手もジョグや普段履きで愛用されている印象です。
また、那覇マラソンのレースでも着用されておりました。
まとめ
おすすめの使用用途は
・サブ3・サブ4ランナーのレーシング用シューズ
・全ランナーのジョギングシューズ
\On公式サイトならサイズ違いの返品もOK/
Cloudmonster2が2024年2月22日発売!
Cloudmonster2が2024年2月に発売されました。
こちらのクラウドモンスター2も入手しレビューしましたので
ぜひお読みください。
その他の投稿