【24年最新】フルマラソンサブ3するためのレース2週前〜当日までのトレーニング
フルマラソンのレース1週間前の調整方法は
サブ3を達成するには最も大事な期間です。
この1週間(長い人は2週間)の調整期間が上手な人は
レースの結果が、
調整していない人とと比べると約4%も
タイムに違いが出ると言われています。
4%ってどのくらいなの??
マラソン3時間の人は➡︎2時間52分48秒
マラソン3時間10分➡︎3時間2分24秒
マラソン3時間07分➡︎2時間59分31秒
参考文献:こちら(外部リンクにつながります)
この調整(以下、テーパリング)次第では、
3時間7分の走力までしか仕上がっていなくても、
サブ3できてしまうということです!
4’26/kmの練習しかできていなくても、
テーパリング次第では
サブ3ペースである4’16/kmで
走れてしまうのです!
これは私の経験からの実話ですが、
トレーニングでは2時間20分切れるかどうかくらいかなという
トレーニングの消化具合でした。
【例:15000mのペース走は3’20/km程度でしかできていなかった】
ですが、いざ調整をしっかりと行い、
レースに出場してみると
結果は2時間17分台で走ることができました。
でも走れるんだからこれがテーパリングの極意です。
▼テーパリングが成功したレースの動画▼
目次
ピーキングとは
ピーキングを作るためのテーパリングと言われるものです。
しっかりとトレーニングを積んできたら、
最後の仕上げで体力レベルを維持し疲労を取り除きパフォーマンスを最大化します。
下で詳しく解説しますが、負荷をしっかりとかけて、
そこからの超回復により普段のパフォーマンスをグンと上げるものとなります。
そのためにはレースに向けたしっかりとしたトレーニングを行っておかなければなりません。
テーパリングとは
テーパリングは、”テーパー”という”先細り”というところからきています。
文字通り、トレーニング量を徐々に減らし、疲労を取り除いていき潜在的なパフォーマンスを高めることにあります。
ここで重要なことは、トレーニングを減らすことで、体力レベルも下がることです。
トレーニングによって高まった体力がテーパリングにより低下します。
しかし、それ以上に疲労が抜けていくためトータルで見るとパフォーマンスは向上するのです。
ピーキングのためのテーパリング
ピーキングは、頂点を高める作業であり、
それは基礎トレーニングから始まっているのです。
広い底辺があるからその上のパフォーマンスを高くすることができるのです。
▼詳しくはこちらをお読みください▼
オーバーリーチ(過負荷)があってのテーパリング
そしてテーパリングは、その最後の頂点の先細りを作る作業です。
言い換えれば、基礎やその後の特異的トレーニングがなければ、テーパリングは不要なのです。
なぜならテーパリングの効果は、
オーバートレーニングぎりぎりの疲労と体力レベルを作りあげ、
そこから疲労を取り除く作業にあるからです。
▼詳しくはこちらをお読みください▼
テーパリング鉄則①練習量を落とす
練習は徐々に減らしていきます。
おおよそ、レース4週間前を最大とし、そこから徐々に
トレーニング量を減らしていきます。
レース週は最大走行距離の60〜70%程度まで減らすといいと思います。
テーパリング鉄則②質は落とさない
トレーニングの質は保つように行います。
筆者のトレーニングプログラムは、
ポイント練習において専門期3週目(レース4週間前)を最大にし、
そこからトレーニング量は減っていきますが、
質は保つようなトレーニングとなっています。
具体的には4週前から、
ロング走は、90%RPで40km→30km→20km→Race
100%RP走は、17km→15km→10km→5km→Race
とテーパリングを意識したプログラムとなっています。
ポイント練習もそうですが、その他のリカバリージョグもレース2週間前より
徐々に減らしていきましょう。
徐々に体がフレッシュになっていき、早くフルマラソンを走りたい気分になってくることと思います。
テーパリング鉄則③オーバーリーチからの回復
上記でも説明したとおり、
テーパリングは、元のオーバーリーチがあってこそ成り立つものです。
抜くべき疲労がなければ、当然のごとく
トレーニング量が減るに比例して体力レベルも減っていきます。
しっかりとトレーニングプログラムを行ってきたランナーのみが
このテーパリングによってパフォーマンスを向上させることができるのです。
以上、テーパリングの3つの原則を解説しました。
下記に具体的トレーニングメニューを記載しました。
レース2週間前から当日までの具体的トレーニング
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | 週走行距離 | |
1週目 | オフ | イージーラン | レースペース走(10km) | イージーラン | イージーラン | イージーラン | ロングラン(20km) | 80% |
レース週 | オフ | イージーラン | レースペース走(6km) | イージーラン | イージーラン | イージーラン | RACE | 70% |
重要なことは
- ・量を減らす
- ・質を落とさない
- ・期分けを行ってトレーニングしている
です。
週間走行距離は、専門期トレーニングからの割合です。
専門期トレーニングの最終週からテーパリングが始まっています。
レース3週間前のトレーニング週が最大となり、
そこから徐々に練習量が減っています。
週間走行距離を意識してボリュームを減らしてください。
走行距離におけるテーパリング例週間走行距離:3週前120kmー2週前100kmー1週前90kmーレース週80km
週末のロングランはレース3週前の30km、レース4週前の40km走と同じ程度か、
少し速いくらいで行います。
また週中のレースペース走はレースペースで行いますので4’15/km程度となります。
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