【レビュー】ノヴァブラスト5はクセがない万能シューズ
この記事ではアシックスのノヴァブラスト5のレビューをしています。
さっそく結論ですが、
クセのない柔らかい系のシューズで
誰にでもおすすめできるシューズなのではないかなと思います。
履き口もゆとりがあるので、
デイリー使いでもストレスを感じにくい作りです。
価格も現在のシューズ相場を考えると安価で
コスパもよく感じます。
しかし、
シュータンのデザインのせいか使いにくかったり、
価格を気にしないのであれば、より履き心地の良いシューズはあるので
最強のシューズ!と言えない部分はあります。
以下で詳しく解説します。
目次
購入経緯:デザイン性と機能性の両面を感じた
オールホワイトを購入。
店頭でのフィッティングでは
とてもクッション性を感じたのと、
履き口周りの快適性も高く高評価でした。
また、
シューズのデザイン性も高く、
普段履きにも使えそうだと思い
マラソン遠征兼デイリーシューズとして購入。
マラソンレース遠征時には、
やや汚れも目立ち始めましたので、買い替えを検討しておりました。
普段履きにもしやすい、スペックが高すぎないもの
かつランニングシューズすぎないデザインのもの
ということで今回はノヴァブラストをチョイスしました。
トレーニングでの使い心地
履き心地は非常にいい。
シューズのヒモを締めた時の足にピッタリ吸い付く感じもとても良好。
かかと部はジョグシューズ特有のクッション厚めのリラックス感。
写真左はマジックスピード、
写真右はメタスピード。
履き口周りの厚みはジョグシューならでは。
実際に履いて走ってみると
クッションは柔らかいというより、程よく柔らかいくらい
といった表現が一番しっくりきます。
リターン性能は、そこまでなく
スピードを出すには少し能力不足か。
蹴り出しを素早く返してくれる感じは少なく感じます。
しかし、
ゆっくり走る時や
モデラート程度であればとても履き心地は良いです。
着地の衝撃をエネルギーに変える、というより
着地の衝撃を逃すといった感覚で走れます。
また、
履き口のフィット感もそこまで高くありません。
リラックスフィットといった感じです。
故に、
スピードを出すためのシューズという感じではなく、
足へのダメージをいかに減らすか、に焦点を当てたシューズに感じます。
60km走で使用
今回は、運営するクラブチームのチームセッションがあり、
このシューズの真価を発揮してくれそうと思い、
こちらのノヴァブラストを選択して実施。
ペースは5’30/km前後。
筆者にとってはLSD強度。
普段ならスピードを上げたくなる強度なのですが、
そこまでスピードを上げたくなる感じもなく
前章で書いた、着地の衝撃を逃すような設計のように感じます。
また、
これだけの長距離を走る時には気になる足裏のトラブルですが
今回は全くありませんでした。
通気性の高さも伺えます。
使用用途:デイリー〜テンポ
以上のようなトレーニングから、
基本的な使用用途はリカバリーからデイリーユース、
使えても軽めのテンポアップシューズといった使い方になります。
速度の速いLT系以降はやや性能不足でしょう。
サイズ感:マイサイズでOK
サイズ感はマイサイズでOK。
やや大きめの作りではある気がします。
しかしわざわざサイズを下げて履く必要はなさそうです。
アシックスは全て26.5cm。
基本は全てこのサイズで満足していますが、
メタスピードパリのみワンサイズ下げてもいいかなと思えるくらい。
ノヴァブラスト5の耐久性:高い
耐久性についてはかなり高いように感じます。
走行距離200kmを超えたくらいのノヴァブラストがこちら。
(上画像参照)
走行距離にプラスして普段使いもしているのでもっと使っているものと思います。
ソールのすり減りもほぼなく、
おそらく1000km近くは使えそうです。
ノヴァブラスト5の良いところ
コスパが高い
シューズのデザイン性、耐久性、
コスパが高い
性能は過不足ないといった性能。
性能はこの上なくいいかと言われればそんなことはありませんが、
悪い印象は全くありません。
耐久性も高そうですし、
それで価格が17000円であればコスパは良さそうです。
ただしコスパという面を、
スピードも出せるデイリーシューズ、とみると
そういった面ではコスパは良くなさそうです。
スピードを出せるシューズはスピードを出せるシューズとしては一足準備する必要はありそうです。
本音:前作が15000円だったのでちょっと高くなった…
本音を言うと、少しお買い得感は薄くなりました。
前作からこのシリーズは気になっており、その時は15000円台(安ければ14000円前後もあった)でした。
筆者が愛用していたジョグシューズはこれまでは
ゲルニンバスで19800円(ほぼ2万円)でしたので、
約5000円の差があったわけです。
5000円も安く、
ある程度しっかりクッション感もあるシューズ
と言うことでお買い得だなあと思ってはいたのですが、
今作から値上がりし16500円に。
上位モデルと3000円の価格差になりました。
依然として安いは安いのですが、
もう少し頑張れば上位モデルを購入できるわけですので、
お買い得だなと言える価格差ではなくなった、
と言うのが本音ではあります。
通気性がいい
上記で書いた通り、6時間履いて使ったのですが、
足のマメや靴擦れなどトラブルなく実施することができました。
普段なら、長距離走の場合、
テーピングや5本指靴下でマメ対策をしないと足のトラブルが起きていたのですが、
このシューズではトラブルなく乗り切ることができました。
このシューズの通気性が高い証拠かと思います。
ノヴァブラスト5の悪いところ
ノヴァブラストを実際に使ってみて気になる点もいくつかありましたので
筆者が感じたデメリットを解説します。
シュータンの設計は微妙
シュータンにデザイン性が使いされリボンのようなものが
シュータンに沿う形でついています。
このリボンが着用の際にとても邪魔になります。
筆者の場合、デイリーシューズにも
普段履きにも使うわけですが、
普段履きの場合、
シューズの紐を緩く縛っておき
足を通すだけの状態にするのですが、
その際に、このシュータンの形状のせいか
足に引っ張られてシュータンごと靴の奥に持っていかれます。
リボンがシュータンからズレてしまうことも多々あり…
地味にストレス…
また、ジョグの時にも面倒な時は
靴紐をそのままにして脱ぎ履きすることがあるのですが
その際にも必ず足の甲に引っ張られる形でシュータンごと靴の奥にいってしまいます。
これが毎回ストレスに感じます。
ただし
丁寧に、
かかとを持って、シュータンを持って、
シュータンがズレないように足を通すという方には気にならないかなと思います。
想像は大きくは超えない
店頭で試し履きした時には
ゲルニンバスと同じくらいクッションのモチモチ感を感じて
この価格で、この柔らかいクッションならとてもいいのでないか?
と思い、
購入しレビューしたいと決めてわけですが、
実際にトレーニングで使用すると
思っていたよりは、クッションの柔らかさを感じることはありませんでした。
さすがに上位価格帯のゲルニンバスと比較するのは良くないのですが、
ファーストインプレッションと実際のトレーニングではやや感じ方が違った印象があります。
とはいえ、
17000円前後で購入できるシューズとしてはコスパに優れていると思います。
ノヴァブラスト4との違い
前作のノヴァブラスト4との主な違いは
ミッドソール素材の変更とそれによる軽量化です。
ミッドソール:FFBlast+→FFBlastMax
ノヴァブラスト4では【FFBlast+】を採用されていましたが
ノヴァブラスト5では【FFBlastMax】を採用。
実感ベースとしては大きな違いは感じられませんが、
クッションはより弾む素材となっているようです。
また、この変更により
若干の軽量化を図られています。
・エボライドスピード3・GT-2000
・ゲルニンバス27
FFBlast Maxが採用されているアシックスの現行シューズは
・グライドライドマックス
ミッドソールによるクッション性の大きな違いはそこまで実感できませんが、
Blast系はより柔らかい印象、
BlastMax系は少し固く感じアップテンポなシューズなように感じます。
軽量性:255g→249g
少しだけ軽量化を図られています。
実感できるほど軽くなったとは言えませんが、
重くせず軽量化を常に商品に反映させているのは
ランナーファーストなもの作りだと言えます。

上記のアップデートに大きな魅力を感じない方は前作を安く購入してもいいと思います。
まとめ
今回はノヴァブラスト5をレビューしました。
結論としては、
・ジョグシューズとしてはコスパは良い
・ただし1足でなんにでも使えるシューズではない
・耐久性は高いので日常使いからランまでガシガシ使える
となります。
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