ミズノネオゼン: レビュー!初心者にもおすすめ?特徴と選び方のポイント
この記事は、ミズノネオゼンのシューズレビュー記事です。
- ・ミズノネオゼンはどういったシューズなのか?
- ・どのレベルのランナーにどのような用途で使えるのか?
- ・忖度ない商品レビューを見たい
この記事では上記のようなこと悩みを解決できます。
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目次
ミズノネオゼン レビュー|初心者にもおすすめ?特徴と選び方のポイント
さっそく結論ですが、
性能を理解し、
そのメリット・デメリットを理解すれば初心者にもおすすめできます。
クッション性能、安定性能
それぞれコンセプトに合わせて特化する、
もしくは両方を備える形で作られるものに分けられます。
さらに詳しく見れば、
推進力や接地部分を改善させるような作り、
カーボンを搭載し
より反発力を高めるものと分けられます。
それぞれ特化すれば
反対の性能は失われます。
ミズノネオゼンは
クッション性能が高いシューズに分類されます。

反面、安定性能は低いと思われます。
実際に履いていても、
モチモチ(もっと伝わるように言えばグニョグニョ)のソールが
ややプロネーションを助長するような気もします。
さらにこのネオゼンというシューズには、
ミッドソールの柔らかさのみではなく、
ミズノが開発したソールの形状(スムーズスピードアシスト)にあると思います。
特徴①スムーズスピードアシスト機能
スムーズスピードアシスト機能はミズノが提案する、
ミッドソールの形状のことですが、
この形状がふくらはぎの疲労を軽減するように設計されています。
ランニングによるふくらはぎの疲労は
足首の背屈、底屈の反復によって起こります。
この沈み込みを抑えるためにソールのミッド部分に厚みを持たせ、
フォアフット接地時の踵の沈み込みを最小限に抑えます。
これによりふくらはぎの活動を補助します。
また、このスムーズスピードアシスト構造の特徴は
関節にかかる負荷を下げるような構造になっています。
ふくらはぎ(関節)にかかる負荷は、
着地面(作用点)と支点(関節)の長さで決まります。
より長くなるほど支点(関節)にかかる力は多くなります。
これをモーメントアームといい、運動学的視点のアプローチと言えます。
ランニング時の足関節へのかかる負荷は、
着地面が足首の関節に近いほど、
足関節にかかる負荷は減ることになります。
簡単に言えば、
接地がつま先になればなるほど足首にかかる力は大きくなり、
それを支えるふくらはぎの筋肉を過剰に使用してしまう
ということです。
この関節トルクを下げるために、
スムーズスピードアシストは構造は
ミッド部分に厚みを持たせ、
足関節に近い位置で接地できる構造にし、
関節にかかる負荷を減らすような構造になっています。
特徴②フカフカのミッドソール素材ミズノエナジー
ミズノ独自のミッドソール素材である【ミズノエナジー】を採用。
ミッドソールの柔らかさは、どの程度臨界発砲させるかで決まりますが
このミズノエナジーシリーズは、
他のメーカーのミッドソール素材と比較しても
柔らかさという面では頭ひとつ抜けている印象があります。

沈み込みが大きいタイプのクッションで、
着地の衝撃を受け止めるような感覚はありますが
バインドするような感覚は薄い印象。
しかし、
このシューズには反発力を高めるような
カーボンプレートは入っていませんので
クッションを推進力に変えるというような感覚はありません。
推進力を求めるならカーボン入りのネオビスタ
カーボンプレート入りで
より推進感を得たい方は
ネオビスタシリーズがおすすめです。
ネオゼンと同じ構造を持ち、
そこにカーボンプレートが搭載されたモデルになります。
クッションシューズのデメリット
沈み込みの大きさは着地衝撃を緩和する分、
必ずどこかに代償動作が生じます。
個人的に履いてみた感想としては、足底へのハリが強く出るなといった印象です。
接地面が柔らかい分、
接地時の安定性を高めるために
身体の反応として足指で地面を掴む感じが生じているのかもしれません。
その影響で、足底を硬めて受け止めて接地するため足裏にハリを感じることがあります。
履いた時には必ずというわけではないですが、
他のシューズに比較して履いているときの足裏の突っ張りは頻発するなという印象です。
ふくらはぎへの衝撃は吸収されるぶん、
柔らかさの代償として安定を取るために足裏に負担が上がっているのかもしれません。
特徴③軽量性抜群のデイリーシューズ
軽量性はシューズの魅力の一つと言えます。
ミズノネオゼンのシューズの重さは235g。
(26.5cm)
これは一般的なデイリーシューズの中では軽量な部類。
ミズノネオゼン 実走レビュー|フカフカのクッションの柔らかさとミッドフット接地
実際に使用してみます。
レビューに際し、シューズの性能を吟味しながら
約10回ほど10〜25kmほどのジョギングを行いました。
結論を言えば、
思ったよりもスピードが出るなということ。
疲れている時に楽しく走れるように、
リカバリーシューズとして使いたいと思ったのですが、
実際にこのシューズを履いて走ると
自然とペースは上がっている感じがしました。
筆者の有酸素ランはおおよそ3’40~4’15/km
ジョグのペースは4’20/kmより遅い範囲です。
このシューズのちょうどいい速度感は
3’50~4’10/kmくらいの中強度の中でも下限くらいがちょうどいい感じがします。

これは筆者にとってはジョグよりは明らかに速く、
有酸素ランに当てはまり、その中でも下限のペース付近です。
有酸素ランの上限(=LT)を狙おうとするには流石に物足りないです。
そのあたりからはミズノのシューズでも
ネオビスタを使用するのが
良いものと思います。
実際に着用したトレーニングの感想
まず感じるのはミッドソールの柔らかさ。
デイリーシューズでは、
過去履いてきた中で一番の柔らかさを感じます。
クッションがフカフカで楽しく走ることができ、
膝股関節への負担は減りそうです。
その代わり、
こういった柔らかい系のクッションシューズで感じるのは
足底の突っ張り。
柔らかいシューズの場合、接地を安定させるために
足指のしがみつきが動作が入るために足底の疲労が出ます。
基本は痛くなったら、
足裏のストレッチで解決します。
購入した当初の予定としては
リカバリージョグにいいなと思い購入。
しかし何度か着用して感じるのは
自然と「そこそこ」ペースが上がる感覚があるということ。
スムーズスピードアシスト構造が、
快適にスピードを高めてくれます。
スピードあるキックの
リアクションタイムを高めるには
フォアフット(もしくはミッドフット)が
力を発揮しやすいと思います。
しかし、
フォアフットで接地をしようとすると
足関節の回転トルクが大きくなり、
それはふくらはぎの疲労を意味します。
このスムーズスピードアシスト構造は
フォアフット接地を促しながら、
厚みのあるミッドフットで
足関節背屈方面への沈み込みを最小限に抑え、
蹴り出しのリアクションタイムを
高めてくれる構造だと
走りながら感じることができます。
実際にスピードが上がってしまうのは、
このシューズの構造の影響かと思います。
アッパーは通気性が高く高評価
アッパーは非常に通気性の高そうな生地。
足蒸れを気にせず快適に使用できます。
サイズ感:やや幅広、かかとのおさまりは悪い
筆者の足長は25.8cm
マイサイズは26.5cm
そして今回購入したサイズは
マイサイズの26.5cmです。
フィット感にそこまで満足してはいませんが、
ハーフサイズ下げる(や上げる)ほどではありません。
むしろサイズを変えることで足長が合わなくなる可能性が大きいです。
おそらくワイズは広めの幅広な設計なのだと思います。
また、かかとのフィット感は良くはなく、
やや収まりが悪いなと感じます。
と、
サイズについてやや不評なレビューとなり
少し悪印象を持たれるかもしれませんが、
そこまで気になるほどのものではありません。
強いてあげるなら、という程度ですし、
そもそもレーシングシューズのようにピッタリさせないと落ち着かない…
というものでもありませんし、
多少ゆとりがある方が長時間履くなら良いことの方が多いです。
(長時間運動では、むくんだりして足が大きくなったりします。)
トレーニングしてわかったおすすめの使用用途
上級者にとっては
有酸素ラン〜リカバリーシューズ
また、
サブ3.5〜サブ4くらいのランナーの
レースシューズにいいかもしれません。
サブ4よりレース時間が長いランナーにとっては
逆にスピードが出すぎてしまうかもしれません。
接地の長いサブ4より遅い場合
このシューズではスッと重心が移動し
次の一歩が出てしまう(ゆっくり走りにくい)と感じます。
走行距離:そこまで高くはないかも
ミッドソールの硬度は、素材にいかに多くの空気穴をあけれるか。
つまり密度です。
【詳しくは下記の記事をご覧ください】
密度が高くなるほど、硬いシューズになりますが
その分空気の穴がないので、劣化も少ないです。
逆に密度が低いほど、
ミッドソール内が空洞になるためソールは柔らかいソールになります。
その分、耐久性に脆くミッドソールがつぶれて機能の低下は早いのが通常です。
このシューズは圧倒的にミッドソールが柔らかい部類です。
つまり、耐久性はふつうに考えれば高くはないと思われます。
とはいえ、
レーシングシューズのようにすぐにダメになるというものでは
デイリーシューズ、トレーニングシューズとしては役不足であり、
そのようなシューズをトレーニングシューズ(公式はトレーニングシューズとしてラインナップ)として販売しないことを考えると、
耐久性は600km程度といったところではないでしょうか。
ソールの削れもさっそく出てきました。
上記の写真はおよそ100km程度使用した時のソール。
ミズノネオゼン総評
クッションのフカフカな特徴は他のシューズより頭一つ抜けています。
個人的には基本はクッションは柔らかいほど好きなので
とても好みなクッション感ですが、
反面そのデメリットも大きいはずです。
安定性の低下、それによる足底の疲労などが挙げられます。
上記のクッションの柔らかさは、
基本的にミッドソールの素材に依存します。
そしてミッドソールの硬度、柔らかさは上位モデル(高価)になるほど優れています。
ランニングシューズ全体の市場を見てみれば
2万円前後、高価格帯のメーカーであれば
23000円台のデイリーシューズで見られるくらいの
性能(クッション面のみで考慮)がこのネオゼンにはあります。

Amazonなどを探せば12000円台でも購入することも可能です。
そういった面ではコスパに優れたシューズであると言えると思います。
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