【レビュー】ハイパーワープピュアは革命的シューズ
今回はミズノの最新レーシングシューズ、
ハイパーワープ。
このハイパーワープシリーズの中でも最軽量モデルである
「ハイパーワープピュア」をレビューします。
さっそく結論ですが、
クッションの柔らかさや推進力は他のシューズよりは感じないものの、
計量性からくる足の回しやすさがスピードを出すうえで好影響なシューズである
という結論になります。
このシューズを履いてPBを2分以上伸ばせたのも個人的評価を高めた要因です。
下記で詳細にレビューしていきます。
目次
筆者の感じる主な特徴
ポジティブな特徴
・軽量性
・リターンの早さ
・脚流れしない操作性
軽量性
一足130gの超軽量モデル。
非常に足を回転しやすいです。
同日発売のハイパーワープエリートやプロと比較してもこの軽量性は群を抜いています。
この軽量性は大きなアドバンテージになります。
リターンの早さ
軽量性から産まれる脚離れの良さもポイントです。
やや薄いソールと軽量性から、地面に素早く力を加えることができるので、
足を振り戻す意識のみでオートマチックな運動動作を作ってくれる感覚があります。
脚流れしない操作性
上記にも近い感覚ですが、脚流れが起こりにくい印象があります。
その点、足が前で回りすぎる(体幹前傾固定がしにくい)感じがあり、
うまく走れないと前ももが疲労してくる感覚があります。
強い股関節屈曲筋力と体幹固定筋力が求められるシューズなような気がします。
ネガティブな特徴:ソールの薄さ
他の厚底シューズに比較してソールが薄いため、
マラソンのような足の衝撃耐性が重要な競技においては、
厚底ソールの衝撃吸収は他のシューズよりも機能しないのではないか?という不安点があります。
下記でも解説しますが、
レース自体は想定通りPBで走れたので、杞憂であるとは思いつつも
レース終盤は足が攣りそうでしたのでソールの薄さが影響したのかもしれません。
マラソンでの使用:フルマラソンPB更新2:15:11
結論から言うと
このシューズを履いたレースで
従来の自己ベストを2分近く更新しました。
以下、このシューズを重要なレースで履くに至った経緯と
実際のレースで感じた性能をレビューします。
レースで使うには事前のポイント練習での好感触が必要。
このシューズは、レースに向けた重要なポイント練習をうまくこなせた好感触なシューズでした。
フルマラソン2:15を目指すために設定した重要なマイルストーン
5000mレース14’20(単独なら14’35)
10000mレース29’45(単独なら30’00)
それぞれ、単独練習でのTTで
5000m14’29
10000m30’04
と概ね思い描いた通りにフィットネスを上げることができました。
その時に着用したのがハイパーワープピュアでした。
このポジティブな感触があり、今季の重要レースの相棒に選定。
結果は想定通り2:15で走ることができました。
3’10/kmというペースがうまくはまり、
最終局面までキツさを感じることなく走れました。
しかし37kmを過ぎたくらいより、足が攣りそうになったのも事実です。
もしかするとソールの薄さが疲労の蓄積につながったのかもしれません。
それでも足が攣りそうになるのを耐えながらの走りでも
3’20/kmはかからないくらいで走れ、主観強度も全くきついことはなかったので、
シューズによるREの向上はあったものと思われます。
(普段はタレたら3’20/kmですらきつくて保てないので)
その他トレーニングでも好感触であり、
シューズのスペックの高さを感じます。
詳しくはYouTubeで↓
ハイパーワープピュアシューズスペック
ハイパーワープピュアのシューズスペックは下記の通り
・ミズノエナジーネクストXP(light weight)
・スムーズスピードプレート
・137gの計量性
・31.5 – 34.5mmドロップ3mm
ミズノエナジーネクストXP(light weight)
ミズノのハイエンドミッドソールの素材。
2026年1月現時点では、ハイパーワープシリーズにのみ採用。
さらにその中でもミズノエナジーネクストXP(light weight)をフルレングスで採用しているのは
このピュアのみ。
※エリートはミズノエナジーネクストXP(light weight)を上部にのみ採用。
沈み込みによる衝撃吸収は少ないが、軽量なのが魅力。
スムーズスピードプレート
フルレングスのカーボンプレートを搭載。
プレートは内側のアーチ部を巻き上げた構造。
カーボンプレートはガイドの役割であると言うことを考えるならば、
内側の巻き上げはアーチが過度に潰れることによるプロネーションを防ぐものと考えられます。
このカーボンの特殊形状は、ミズノ独自の技術なようです。
100%純度のカーボンは特殊な構造に曲げることは難しく、
通常は純度を下げて曲がりやすくしているそうです。
しかしミズノは100%純度でカーボンを特殊形状に成型することに成功したようで、
今回のこのプレートの形状を作ることに成功したそうです。
137gの計量性
ミズノエナジーネクストXP(light weight)の限界までの臨界発泡による計量性を実現。
ただし、他より優位的に優れているかとそうでもなく、
後述する通り、
アシックスはプレートと、
ミズノはミッドソールの厚みを
削ってこの計量性を実現しています。
現状Evo1は厚みもあり、プレートもフルレングスであることを考えれば
計量性の技術は最も高いのかもしれません。
(価格が明らかに市場価格ではないので比較するのも難しいのですが…。)
31.5 – 34.5mmドロップ3mm
ドロップは3mmで比較的低ドロップな構造。
ドロップの高低は接地時の垂直方向の衝撃吸収の役割を持つようです。
高い方が衝撃を吸収するようですので、
どちらかといえば自然な接地を促すような設計になっていると思われます。
超軽量厚底シューズの比較
同じようなコンセプトシューズで比較すると、
アディダスEvoシリーズ
アシックスメタスピードレイシリーズ
があげられます。
Evoシリーズにおいては価格面で考えると一般的なランナーが使う想定にはなっていません。
Evoシリーズを愛用しているランナーは、実業団選手や箱根駅伝出場選手がほとんど。
市民マラソン界ではまず見ません。
レイシリーズにおいては、カーボンがフルレングスではないのが特徴で、
その分軽量性を生み出しています。
最後までフォームを崩さず走り切れるトップ選手には後足部のプレートは不要であるため、
無駄な部分を削り、軽量性を出しています。
しかし、フォームが崩れ足首のスティフネスを保てなくなるとミッドソールをうまく扱いきれず
前方方向への推進力のマイナスになります。
一方、ミズノのピュアはフルレングスのカーボンを採用しながらこの軽量性を実現しています。
その仕組みはミッドソールの厚さ。
現行のモデルは基準値ギリギリの40mmで作られているものが多い中、
ハイパーワープピュアは35mm。
厚みを削り軽さを出しているシューズです。
Evoシリーズは、価格面が
レイシリーズは、安定性の欠如が
ピュアシリーズは、厚みによる反発感の弱さが
それぞれのマイナス要素になるかと思います。
サイズ感:ハーフサイズ上げが望ましい
サイズ感はハーフサイズ上げが良いです。
全長がやや短いのかマイサイズでは爪が当たってしまい全く履けたものではありませんでした。
ちょっと当たるくらいなら気にならないものの、
走りはじめて1km程度で感じたので、
必ずハーフ上げが望ましいです。
どんなランナーにおすすめ?
個人的にはどんなランナーにもおすすめできると思います。
スペックやコンセプトからトップランナー向けのようなイメージがあるかもしれませんが、
むしろ幅広いランナーに受け入れられるシューズのように思います。
他のシューズのように沈み込む感覚が少ないためむしろ足に優しい印象もあります。
トップ選手のように足を大きく振り落とす場合は、その衝撃を受け止めるためにクッションはもっと必要な気もしますが、
すり足のようなフォームの場合、むしろ沈み込みによる衝撃吸収は各関節の余計な動きを助長すると感じます。
その点クッションは柔らかいものの中厚底な部類になるため、大きな沈み込みも感じません。
必要分のクッションが、ある意味足に優しいと思います。
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