ランナーの永遠の悩みである【怪我】からの回復を高める方法
ランナーの皆さんに与えられた「時間」は有限です。
特に中高生や大学で競技に取り組む方にとって、
3〜4年という決められた期間内で最高のパフォーマンスに到達できるかどうかが、
競技人生のすべてを左右します。
(市民ランナーや壮年ランナーの方にとっても、
加齢と闘いながらパフォーマンスを発揮し続けるためには、時間は1日でも惜しいはずです。)
現代はSNSやYouTubeの発展により、
かつては強豪校やプロの専属コーチしか知らなかった
「質の高いトレーニング理論」に、
誰でも簡単にアクセスできる時代になりました。
トレーニング方法そのものに格差がなくなっている今、
ランナーはどこでライバルに差をつけるべきなのでしょうか?
答えはシンプル
「継続期間」です。
練習の質に差が出ない以上、
どれだけ長く、途切れることなくトレーニングを積み上げられるかが勝負を決めます。
そしてこの継続を阻む最大の壁こそが「怪我」です。
常に高い目標に向かってトレーニングをして負荷をかけ続ける以上、
怪我のリスクをゼロにすることはできません。
専任トレーナーが常駐する実業団のトップアスリートでさえ故障するのですから、
私たちが怪我をするのはある意味では必然と言えます。
だからこそ最も重要なのは、怪我をしてしまった時の
【怪我からいかに最速で回復し、早期復帰を果たすか】
という「怪我との向き合い方」です。
今回は、怪我の修復過程を生理学的に解説し、
その怪我の治癒を早める
科学的エビデンスもある【マイクロカレント(微弱電流)】を紹介します。
目次
マイクロカレントは怪我の治癒を早める
怪我の治癒を早める効果があるとされているのが
「マイクロカレント(微弱電流)」です。
私たちの皮膚は、
損傷を受けると自然に傷口の周囲へ生体電流を発生させ、
自ら修復を促します。
マイクロカレントは、
この生体電流とよく似た1mA(ミリアンペア)以下の非常に弱い電流を
外部から患部に流すことで、
細胞の修復プロセスを強力に後押しし、
治癒を劇的に早める治療法です。
その効果は多くの臨床研究で実証されています。
マイクロカレントの効果
最新の厳密な臨床試験(二重盲検試験)では、
急性の膝の痛みを抱える患者にマイクロカレントを1日3時間適用したところ、
プラセボ(偽の機器)を使用したグループと比較して、
わずか数週間で顕著な痛みの軽減と身体機能の向上が確認されています。
このマイクロカレントが単なる痛み止めではなく、
なぜ根本的な「治癒」を早めることができるのかを解説します。
そもそもスポーツ障害(関節や筋肉の怪我)からの修復メカニズムとは?
ランニングなどによる
「スポーツ障害(急性の膝の痛みや関節炎、筋肉・腱の損傷など)」が起きたとき、
私たちの体は、
以下のような過程を経て元に戻ろうとします。
炎症→増殖→リモデリング
体内の組織修復過程は大きく分けて
「炎症期」「増殖期」「再構築期(リモデリング期)」という3つのステップで進みます。
まず、過度な負荷によってダメージを受けた関節や筋肉を保護し、
壊れた細胞を掃除するために患部が熱を持ち、
腫れる(浸出液が溜まる)「炎症期」が起こります。
この痛みを伴う時期を乗り越えると、
本格的な組織修復が行われる「増殖期」へと移行します。
そして最後に、
作られた新しい組織を運動の負荷に耐えうるよう、
丈夫に整える「再構築(リモデリング)期」を経て、
怪我は完治へと向かいます。
(筋肉や腱の自然治癒には通常2〜6週間、
靭帯の修復には最大12週間かかるとされています)。
この治癒プロセスの中で、
早期復帰に向けて最も重要なフェーズと言えるのが、
第2段階の「増殖期」です。
この時期、痛んだ関節周囲や筋肉には新しい毛細血管が盛んに作られ、
組織の強力な接着剤となるコラーゲンを大量に分泌する「線維芽細胞」などが、
損傷部位の修復作業を一斉に始めます。
しかし、
細胞が働き、新しい組織を作り上げるには、
「ATP(アデノシン三リン酸)」が必要となります。
ATPはエネルギー源です。
傷ついた関節や筋肉の修復プロセスを途切れさせずに進めるためには、
「ミトコンドリア」をフル稼働させ、
通常時よりも高いレベルでエネルギー(ATP)を
供給し続けなければいけません。
なぜ怪我の治りが遅くなるのか?
通常であれば、怪我は段階を経てスムーズに治癒していきますが、
時には治りが極端に遅くなったり、痛みが長引いたりすることがあります。
なぜこのような修復プロセスの停滞が起こるのでしょうか?
その最大の原因は、長引く「炎症」と、
患部における圧倒的な「エネルギー(ATP)不足」にあります。
前述の通り、細胞が傷を修復し、新しい組織を作り出すためには大量のATPが必要です。
このATPは細胞内のミトコンドリアで作られますが、
その製造ライン(電子伝達系)をスムーズに動かすためには、
最終的に血液によって運ばれてくる「酸素」と「栄養」が不可欠となります。
しかし、怪我をした部位は周囲の毛細血管がダメージを受けているため、
局所の血流が著しく悪化しています。
患部は慢性的な「酸欠状態」に陥っているのです。
酸素が届かなければ、
ミトコンドリアは修復に十分なATPを作り出すことができません。
治りが遅い怪我は、いわば「資材(酸素・栄養)が届かないために発電機が回らず、
作業員(細胞)が動けないため、
修復工事が完全にストップしてしまっている状態」
と言えます。
以上から、エネルギー枯渇の悪循環からいかに早く抜け出すかが、
怪我からの早期復活を左右する最大の鍵と言えます。
解決策のアプローチ:低周波 vs マイクロカレント
怪我の治癒を阻む「エネルギー不足(酸欠)」を解消するため、低周波治療器は一般的です。

筆者自身も伊藤超短波の低周波治療器を愛用していました。
これは電気刺激で筋肉を強制的に動かし、
そのポンプ作用で局所の血流を改善することで、
細胞に「酸素」や「栄養」を届けて自力でのATP合成を助ける手法です。
【電気を流す治療器】という
ざっくりとした製品形態は低周波もマイクロカレントも似ていますが
マイクロカレントは全く別の手法となります。

人間の「組織(細胞)」は、もともとバッテリー(電池)のような電気的な性質を持っており、
過度な負荷によって筋肉や関節などの組織が損傷すると、
自然と患部周辺に生体電流(電場)を発生させます。
最新のマイクロカレント機器は、
この体が自然に発する生体電流を模倣し、
1mA(ミリアンペア)以下の知覚できないほど
非常に弱い電流を外部から患部に流します。

マイクロカレントの最大の強みは、血流による酸素の到着を待つのではなく、
外部から「電子」そのものを細胞のシステムに直接注入し、
エネルギー(ATP)を強制的に発生させる「直接的なサポート」である点にあります。
エネルギー不足でストップしていた組織の修復工場に対し、
外部から直接電力を供給して即座に再稼働させるものになります。
マイクロカレントのざっくり効果と作用機序
では、外部から直接「電子」を注入するとは、
細胞内で具体的にどのような化学反応を起こしているのでしょうか?
考えるべきキーワードは、
ミトコンドリアの「電子伝達系」です。
外部からの直接的な電子供給によって着火された電子伝達系は、
ミトコンドリア膜電位(電圧差)を急激に高め、強力に活性化します。
これに連動してTCAサイクル(クエン酸回路)もフル回転し始めます。
結果として細胞の修復に不可欠なATP(エネルギー)の合成量が、
通常の3〜5倍にまで爆発的に増加すること知られています。
このように、枯渇していた細胞のエネルギー工場を「電子の力」で強制的に再起動させることが、
マイクロカレントが怪我の治癒を圧倒的に早める最大のメカニズムです。
筆者が使用しているマイクロカレント
筆者はuFitのマイクロカレントを愛用しています。
マイクロカレントと低周波モードの両方を搭載
このuFitの便利な点は、
マイクロカレントのモードに加えて低周波モードがある点です。
マイクロカレントが患部に直接ATP発生を活性化させる効果があるのに対し、
低周波治療器は、
患部への血流を促進しATPを生み出す栄養と酸素を送るような役割を果たします。
2in1のコスパ治療器
低周波モードもマイクロカレントモードも搭載しており、
コンディショニングから治療まで幅広く使うことができます。
価格は29800円。
この価格でマイクロカレントと低周波の両方の機能を搭載、
製品も製造はテクノリンク株式会社でのOEMで安心して使えると思います。
テクノリンクは医療現場での本格的な治療器の製造も行う企業です。
ufitマイクロカレントを使用してみての感想
これがレビューとして難しいところです。
実際にマイクロカレントは【使っているのかわからない程度の微弱電流】がポイントになってきます。
使用中に電流が流れている感覚はほぼありません。
肝心の怪我の治療についてですが、
主観ではありますが一定効果はあるように感じています。
負荷の高いトレーニングを継続するとアキレス腱の調子が悪くなるのですが、
マイクロカレントを使うことで一定痛みの軽減を実感しています。
ただし、
これがマイクロカレントの効果なのか
自分自身の通常の治癒力なのかはわかりかねます。
マイクロカレントの効果を検証した研究を見る限り高い効果はありそうです。
こちらの論文を読む限り、
ダブルブラインドでの実験となっており、プラセボの効果は限りなく排除、
プラセボ群よりも優位に痛みの改善が見られたようです。
そこそこな精度で一定効果はあるものだと筆者は理解しています。
長く当てる「ながら治療」で根気よくがポイント
実験でのマイクロカレントの介入時間は1日30分から3時間と長時間であること。
マイクロカレントの効果のメカニズム的には長時間使うことは必須条件かもしれません。
マイクロカレント自体はビリビリするようなものではなく、
つけっぱなしも可能なので、
マイクロカレントの効果とufitの携帯性は
相性もいいかもしれません。
ということで今回は怪我からの早期復帰について、
怪我からの修復メカニズムを解説しながら、その修復をサポートするアイテムを紹介させていただきました。
その他の投稿










.jpeg)
.jpeg)







.jpeg)



.jpeg)
