【レビュー】ハイパーワープピュアは革命的シューズ
今回はミズノの最新レーシングシューズ、
ハイパーワープ。
このハイパーワープシリーズの中でも最軽量モデルである
「ハイパーワープピュア」をレビューします。
さっそく結論ですが、
クッションの柔らかさや推進力は他のシューズよりは感じないものの、
計量性からくる足の回しやすさがスピードを出すうえで好影響なシューズである
という結論になります。
このシューズを履いてPBを2分以上伸ばせたのも個人的評価を高めた要因です。
下記で詳細にレビューしていきます。
目次
筆者の感じる主な特徴
ポジティブな特徴
・軽量性
・リターンの早さ
・脚流れしない操作性
軽量性(26.5cmで138g)
一足138gの超軽量モデル。
この軽量なプロダクトが足を高速回転を産みます。
同日発売のハイパーワープエリートやプロと比較してもこの軽量性は群を抜いており、
同シリーズよりも大きなアドバンテージになっています。
リターンの早さ
軽量性から産まれる脚離れの良さもポイントです。
やや薄いソールと軽量性から、地面に素早く力を加えることができるので、
足を振り戻す意識のみでオートマチックな運動動作を作ってくれる感覚があります。
脚流れしない操作性
上記にも近い感覚ですが、脚流れが起こりにくい印象があります。
その点、足が前で回りすぎる(体幹前傾固定がしにくい)感じがあり、
うまく走れないと前ももが疲労してくる感覚があります。
強い股関節屈曲筋力と体幹固定筋力が求められるシューズなような気がします。
ネガティブな特徴:ソールの薄さ
| メーカー | MIZUNO | MIZUNO | adidas | adidas | asics | asics |
| シューズ | hyperwarp pure | hyperwarp elite | Adios Pro4 | Evo1 | MS TOKYO Sky | MS Ray |
| ソールの厚さ前 | 34.5mm | 38.0mm | 39mm | 39mm | 39.5mm | 39.5mm |
| ソールの厚さ後 | 31.5mm | 34.5mm | 33mm | 33mm | 34.5mm | 34.5mm |
| ドロップ | 3mm | 3.5mm | 6mm | 6mm | 5mm | 5mm |
他の厚底シューズに比較して
ソールが薄いため、
マラソンのような足の衝撃耐性が重要な競技においては、
厚底ソールの衝撃吸収は他のシューズよりも機能しないのではないか?という不安点があります。
下記でも解説しますが、
レース自体は想定通りPBで走れたので、杞憂であるとは思いつつも
レース終盤は足が攣りそうでしたのでソールの薄さが影響したのかもしれません。
マラソンでの使用:フルマラソンPB更新2:15:11
結論から言うと
このシューズを履いたレースで
従来の自己ベストを2分近く更新しました。
以下、このシューズを重要なレースで履くに至った経緯と
実際のレースで感じた性能をレビューします。
重要な練習での好感触
レースで使うには事前のポイント練習での好感触が必要。
このシューズは、レースに向けた重要なポイント練習をうまくこなせた好感触なシューズでした。
フルマラソン2:15を目指すために設定した重要なマイルストーン
5000mレース14’20(単独なら14’35)
10000mレース29’45(単独なら30’00)
上記のタイムをマラソン練習の一環で出しておくようにマイルストーンを設定しました。
それぞれ、単独練習でのTTで
5000m14’29
10000m30’04
と概ね思い描いた通りにフィットネスを上げることができました。
その時に着用したのがハイパーワープピュアです。
5000m TT
10000m TT
これらのポジティブな感触があり、今季の重要レースの相棒に選定。
結果は想定通りマラソンを2時間15分のPBで走ることができました。
3’10/kmというペースがうまくはまり、
最終局面までキツさを感じることなく走れました。
しかし37kmを過ぎたくらいより、
足が攣りそうになったのも事実です。
もしかするとソールの薄さが疲労の蓄積につながったのかもしれません。
それでも足が攣りそうになるのを耐えながらの走りでも
3’20/kmはかからないくらいで走れ、主観強度も全くきついことはなかったので、
シューズによるREの向上はあったものと思われます。

その他トレーニングでも好感触であり、
シューズのスペックの高さを感じます。
ハーフマラソンの上限ペースと下限ペースを2000mのインターバルで7set行う練習では
上限5’55~5’59
下限6’04~6’06
でこなすこともできたのもこのシューズです。

ハイパーワープピュアシューズスペック
ハイパーワープピュアのシューズスペックは下記の通り
・ミズノエナジーネクストXP(light weight)
・スムーズスピードプレート
・137gの計量性
・31.5 – 34.5mmドロップ3mm
ミズノエナジーネクストXP(light weight)
ミズノのハイエンドミッドソールの素材。
2026年1月現時点では、
ハイパーワープシリーズにのみ採用で、
さらにその中でも
ミズノエナジーネクストXP(light weight)を
フルレングスで採用しているのは、
このピュアのみ。
| メーカー | MIZUNO | MIZUNO | MIZUNO |
| シューズ | hyperwarp pure | hyperwarp elite | hyperwarp pro |
| 上層 | ミズノエナジーネクストXP(light weight) | ミズノエナジーネクストXP(light weight) |
ミズノエナジーネクストXP
|
| 下層 | ミズノエナジーネクストXP(light weight) | ミズノエナジーネクストXP |
ミズノエナジーネクストXP
|
同シリーズのハイパーワープエリートはミズノエナジーネクストXP(light weight)を上部にのみ採用です。
ハイパーワーププロにはlight weightモデルではなく、
ミズノエナジーネクストXPを上層下層ともに採用。

スムーズスピードプレート
フルレングスのカーボンプレートを搭載。

【カーボンプレートはガイドの役割である】と言うことを考えるならば、
内側の巻き上げは、
アーチが内側へ過度に潰れることによるプロネーションを防ぐものと考えられます。
このカーボンの特殊形状は、ミズノ独自の技術なようです。
100%純度のカーボンは特殊な構造で、曲げることは難しく、
通常は純度を下げて曲がりやすくしているそうです。
しかしミズノは100%純度でカーボンを特殊形状に成型することに成功したようで、
今回のこのプレートの形状を作ることに成功したとのこと。
138gの計量性
ミズノエナジーネクストXP(light weight)の限界までの臨界発泡による軽量性を実現。
ただし、この軽量性は他のメーカーで実現していないかと言われればそうではありません。
同じくらいの重さ(150g以内)を打ち出している主なシューズは
asicsメタスピードレイ
adidas Evo1
となります。
アシックスはプレートを、
ミズノはミッドソールの厚みを
削ってこの計量性を実現しています。
現状Evo1は厚みもあり、プレートもフルレングスであることを考えれば
計量性の技術は最も高いのかもしれません。

31.5 – 34.5mmドロップ3mm
ドロップは3mmで比較的低ドロップな構造。
ドロップの高低は接地時の垂直方向の衝撃吸収の役割を持つようです。
高い方が衝撃を吸収するようですので、
どちらかといえば自然な接地を促すような設計になっていると思われます。
その他の特徴
シューレースはギザギザタイプで軽量かつほどけにくい。
ただし長さは短め。
穴全通し、固結びで画像の通り。
不足はないがもう少し長くてもよかった。
アウトソールはボツボツつきでグリップ力は高そう。
ただしその分劣化もはやそうに感じます。
比較的フラットな構造で広め。
厚底シューズ特有の不安定感を
ソールの広さでカバーしているように見受けられます。
アッパーは非常に薄く指が透けるほどの薄さ。
フィット感については、
足長が短く、幅は広い印象があります。
通常のマイサイズでは爪が当たってしまうので、
ハーフサイズ上げを推奨します。
超軽量厚底シューズの比較
同じようなコンセプトシューズで比較すると、
アディダスEvoシリーズ
アシックスメタスピードレイシリーズ
があげられます。
Evoシリーズにおいては価格面で考えると一般的なランナーが使う想定にはなっていません。
Evoシリーズを愛用しているランナーは、実業団選手や箱根駅伝出場選手がほとんどで、
市民マラソン界ではまず見ません。

メタスピードレイにおいては、
カーボンがフルレングスではないのが特徴で、
カーボンの無駄を削ることで、軽量性を生み出しています。

最後までフォームを崩さず走り切れるトップ選手には後足部のプレートは不要であるため、無駄な部分を削り、軽量性を出しています。
しかし、フォームが崩れ
足首のスティフネスを保てなくなると
ミッドソールの反発をうまく扱いきれず
前方方向への推進力のマイナスになります。
一方、
ミズノのピュアはフルレングスのカーボンを採用しながらこの軽量性を実現しています。
その仕組みはミッドソールの厚さにあります。
現行の厚底カーボンシューズは基準値ギリギリの40mmで作られているものが多いのですが、
ハイパーワープピュアは厚さ35mm。

Evoシリーズは、価格面が
レイシリーズは、安定性の欠如が
ピュアシリーズは、厚みによる反発感の弱さが
それぞれのマイナス要素になるかと思います。
サイズ感:ハーフサイズ上げが望ましい
サイズ感はハーフサイズ上げが良いです。
足長がやや短いのかマイサイズでは
爪が当たってしまい全く履けたものではありませんでした。
ちょっと当たるくらいなら気にならないものの、
走りはじめて1km程度で感じたので、
必ずハーフ上げが望ましいです。
どんなランナーにおすすめ?
個人的にはどんなランナーにもおすすめできると思います。
スペックやコンセプトからトップランナー向けのようなイメージがあるかもしれませんが、
むしろ幅広いランナーに受け入れられるシューズのように思います。
他のシューズのように、
沈み込む感覚が少ないため
むしろ足に優しい印象。
トップ選手のように足を大きく振り落とす場合は、
その衝撃を受け止めるためにクッションはもっと必要な気もしますが、
すり足のようなフォームの場合、
むしろ沈み込みによる衝撃吸収は各関節の余計な動きを助長すると感じます。
その点クッションは柔らかいものの中厚底な部類になるため、大きな沈み込みも感じません。
必要分のクッションが、ある意味足に優しいと思います。
耐久性:低いかも
耐久性はそこまで高くないものと予想できます。
ソールは削れやすそうなボツボツグリップですし、
ミッドソールも軽量性を求めるために相当に発泡させていることが予想できます。
ソールの密度がスカスカであるということなので、
その分使えばソールは潰され圧縮されます。
現在、フル1本、ハーフ1本、トレーニングで数回使っており
この程度ならまだまだ使えそうな印象はありますので、
150km程度からはスペックは落ちていくと予想します。
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