【徹底解説】COROS PACE 4は何が進化した?PACE 3との違いや実機レビュー
今回の記事ではCOROS Pace4をレビューします。
・Pace3から買い替えるべき?
・Paceproとどっちがいい?
Pace4の性能を徹底的に評価しながら
こういった疑問にも答える内容にしたいと思いますのでぜひ最後まで見ていってください!
さっそく結論ですが、
Pace3のバッテリー持ちが悪くなれば買い替え
Paceproも同じくバッテリー持ちで考えること
トレーニングオタクはCOROS一択だが、
ほとんどのランナーには不必要な機能
となります。
下記で詳しく解説します。
【動画でも解説】
1. COROS PACE 4の主な進化ポイント
PACE 4の大きな変更点は以下の通りです。
- ディスプレイの進化: 鮮やかなAMOLED(有機EL)を採用し、画面サイズも拡大。
- バッテリー持ち: 前作から大幅に向上。
- 新機能「音声メモ」: トレーニング直後の声を記録可能に。
- 充電方式: 専用ケーブルからUSB-C変換アダプタへ変更。
全般的にはCOROS PACE proに近づいた印象です。
私はPROを愛用していますが、
PROとの違いがほぼなくなった印象です。
違いを挙げるなら、PROの方がディスプレイサイズが大きく解像度が高い、
若干ですがバッテリーの持ちもいい。
その分、 PACE4は計量性があり独自性で言えば3つ目のボタンが搭載されています。
2. 【ディスプレイ】AMOLED搭載で視認性が大幅アップ
一つ目のアップデートはディスプレイです。
前作のメモリ液晶から、
AMOLED(有機EL)ディスプレイに変更されました。
ベゼルの変化: 画面周りの白い枠がなくなり、iPhoneのようにスッキリとしたデザインに。
視認性: 発色が良く、走行中でもデータが見やすくなっています。
サイズ感: 本体サイズに対して画面占有率が高くなり、大きく見えます。
時計のサイズ感は全体的にサイズアップ。
・PACE 3:41.9 × 41.9 × 11.7 mm
・PACE 4:43.4 × 43.4 × 11.8 mm
液晶の大きさは変わりないため、
ここは捉え方によりますがマイナス点かと思います。
3. 【バッテリー】上位モデルを凌ぐバッテリー駆動時間
COROSの強みであるバッテリー性能がさらに強化されています。
バッテリー駆動時間は41時間。
- PACE 3比: プラス16時間の稼働時間。
- PACE Pro比: 上位モデルよりも3時間長く持ちます。
1回のトレーニングが2時間と考えれば、20日間以上充電しなくても使える計算になります。
長距離のウルトラマラソンや、
充電頻度を減らしたいランナーにとっては非常に嬉しいアップデートです。
〜COROSユーザーとして本音〜
どのウォッチもそうですが、バッテリーの消耗は必ずあります。
愛用しているPACE PROもバッテリー駆動時間は長さに惹かれましたが
2年も愛用しているとその駆動時間の減退を感じます。
個人的には、どのメーカーのものも消耗は感じられますので、
バッテリー駆動時間に対して、そこまで優位性は感じません。
4. 【新機能】トレーニングの「生の声」を残す音声記録
PACE 4にはマイクが搭載され、トレーニング終了後に音声メモを残せるようになりました。
これまではアプリ(Training Hub)にテキストでコメントを残せましたが、
時計単体で直感的に記録できるのがメリットです。
「今日の主観的強度(RPE)」や「走った直後の感想」を声で吹き込むことで、
より詳細なトレーニングログの管理が可能になります。
僕は練習後の乳酸閾値を計測したり心拍数を脈拍で正確に計測したりして
自身のトレーニングを客観的に見るようにしていますが、
その時の数値を声としてデータに残しておくという使い方もできるかもしれません。
5. 重さと装着感:1gの差は感じる?
実機での重量比較(ランニング食堂さん調べ)は以下の通りです。
- PACE 4: 40g
- PACE 3: 39g
- PACE Pro: 50g
前作より1g増えましたが、体感できる差はほとんどなく「依然として圧倒的に軽い」という評価です。
また、バンドの留め具構造がシンプルになり、
着脱がよりスムーズになった点も地味ながら使いやすさに貢献しています。
COROSの元の売りは【業界最軽量】でした。
PACE2が発売された当時はウォッチの重さは29gでした。
他のウォッチと比較しても圧倒的な計量性でした。
ナンバリングが進むにつれてバッテリー駆動時間を向上させたり性能を盛り込む中で
現在の40gまで重量アップしています。
そしてこの40gという数字になったことで【業界最軽量】というポジションから陥落。
現在最も軽いランニングウォッチはGarminの165モデルで39g。
1gに物理的な重さは変化はありませんが、1gのマーケティング的な重みがあるのかもしれません。
6. なぜ「カロス」を選ぶのか?ガチランナーが使い続ける理由
ここまでCOROS PACE4のアップデート点に触れながら解説しました。
上記でも触れているように、ランニングウォッチの性能自体にメーカーごとに大きな差はほぼなくなっているように感じます。
それでも私がCOROSのウォッチを選び続ける理由は、
トレーニングオタクにとっては延髄ものの機能が多いことです。
・トレーニングハブが優秀
・トレッドミル計測が正確
このあたりが他のメーカーとの違いです。
① Training Hub(トレーニングハブ)が優秀
Webブラウザで利用できる解析ツール「Training Hub」が非常に詳細です。
蓄積されたデータを分析し、過去の好調時の練習内容と比較するなど、
トレーニングオタクにはたまらない機能が充実しています。
僕は、毎月トレーニングをブログにまとめていたり
きっちりピリオダイゼーションを意識しながらトレーニングを組みてています。
ピリオダイゼーションにおいては強度分布がとても大事なのですが、
下記の通り強度分布を瞬時に確認することもできます。
調子が良かった時の自身のデータを見返し、
その時のピリオダイゼーションはどうだったのか
など簡単に見ることができます。
他にもフィットネスと疲労の関係値をざっくりですが見ることも可能です。
② トレッドミルの計測が正確
多くのランニングウォッチは
加速度センサーでトレッドミル上での速度・距離を推定するため、
誤差(ズレ)が生じがちです。
例えば時速18km(3’20/km)で設定したとしても
加速度センサー上ではウォッチの性能やその日のウォッチのコンディションによりますが
20秒は必ずずれ、激しい時は1分遅いなんてこともザラにありました。
上記のトレーニングハブは正しくデータを取れてこそはじめて本領を発揮します。
トレッドミルでのトレーニングも例外なく正しくサンプリングすることは必須です。
COROSも当然加速度センサー搭載しているのですが
機能をオフにして「設定したペース(時速)」で固定して記録するモードが搭載されています。
これにより、ジムでのランニングデータも正確にログとして残せるため、
屋内トレーニングが多いランナーにとっては優位性のある選択肢となります。
PACE PROとの比較
PACEPROとの大きな違いは、
ディスプレイサイズと解像度、それに伴うサイズと重量。
バッテリー駆動時間はほぼ差はありません。
また内蔵メモリに大きな差があります。
PACE4は4GBに対し
PACEProは32GBの容量があります。
メモリの用途は
音楽の取り込み
マップの取り込み
トレーニングセットの取り込み
あたりがメイン機能かと思います。
音楽で言えば
PACE4では250曲程度しか入れれないが
PACEProでは3000曲程度取り込める
くらいの差になります。
これにマップやマイルートをダウンロードしたりするのであればさらに容量が必要になります。
こういった機能をヘビーに使うようでしたらPACEProの方がいいのかもしれません。
PACEproでマップをダウンロードしていますが
おおよそ10GBほどの容量を使っているようです。
マップをヘビーに使う方はPACE4では圧倒的に容量が足りないかもしれません。
またPace4にはアクションボタンが搭載されています。
ただし現状では使える機能がほぼありません。
ランニングモードの場合、
マッピングと録音機能程度。
今後このショートカットキーの利便性が高くなるようなアップデートに期待です。
Garminと比較
性能差はほぼありません。
ランニングにおける標準機能はどちらも優位的な差はありません。
唯一の違いは音楽の連携方法。
COROSはMP3ファイルの取り込みが必要ですが、
Garminの場合、Amazonmusicとの連携が可能です。
私は現在は音楽機能を使っていませんが、
スマホを持たずに走っていた時にはアマゾンミュージック連携は非常に重宝していました。
MP3取り込みの場合、
PC経由でないとできませんし、曲の入れ替えも大変です。
その点アマゾンミュージックで連携できれば、
スマホから簡単にクラウド上で連携することができます。
スマホを持たずに走る方であれば、ガーミンの音楽機能に軍配が上がるでしょう。
COROSは競技者やトレーニングオタク向けの機能が豊富なウォッチです。
まとめ:COROS PACE 4は買いか?
PACE 4は、ディスプレイの美しさとバッテリー持ちを両立させ、より現代的なスマートウォッチへと進化しました。
- PACE 3ユーザー: 画面の綺麗さとバッテリーを重視するなら買い替えアリ。
- 新規ユーザー: コスパ良く、本格的なトレーニング管理をしたいなら間違いなくおすすめ。
「LINEの通知や音楽機能よりも、正確なラップ計測とデータ分析を重視したい」というシリアスランナーにとって、PACE 4は非常に満足度の高い相棒になりそうです。
その他の投稿







