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【レビュー】ウェーブリベリオンプロ3は爆発力高い荒削りシューズ【LOWとも比較】

この記事では、ミズノより発売されている

レーシングモデルであるウェーブリベリオンプロ3をレビューします。

またミズノのもう一足のレーシングモデルであるリベリオンLOWとの違いについても下記にて解説していますので

ぜひ最後までお読みください。

さっそくこのシューズの結論ですが、

反発力の高い、爆発力に特化したレーシングシューズであると感じました。

構造上、下腿の前傾が促される感じも強いので、そこに耐えれる体の安定性も求められるシューズであります。

一方、足首周りが太い筆者にとっては靴擦れを起こしてしまったので

購入検討の際は足首周りのフィット感は必ず確かめて欲しいかもしれません。

 

ウェーブリベリオンプロ3の特徴

・カーボン硬めの高剛性シューズ

・ミッドソール素材はPEBAフォーム

・ミズノの推しシステムSSA搭載

・厚みは40mm超えだが陸連公認

・重さは26.5cmで g

 

 

カーボンプレート硬めの高剛性シューズ

ウェーブリベリオンプロ3にはカーボンプレートが搭載されています。

この影響により

縦の剛性が非常に高く、反発力を生みやすい構造です。

後述するミッドソールの他では見られないほどの厚みの影響もあり、

接地感や自分で地面を押し出す感覚は、非常に少ない印象。

 

これは人によってはメリットでもありデメリットでもあると思います。

 

筆者
このくらい分厚い方が筆者は好み

ミッドソール【MIZUNO ENERZY XP】は高反発のPEBAフォーム

ミッドソールはミズノエナジー XPを採用。

調査した感じではPEBAフォームを採用しているそう。

非常に沈み込みを感じるフォーム材です。

 

反発もきっちりありますが、

どちらかといえば

沈み込み・着地衝撃を緩和する方が強い印象があるフォーム材です。

 

ミズノの推しシステムSSA搭載

SSA(スピードスムーズアシスト)を搭載。

ミズノネオゼンネオビスタ2にも搭載しています。

 

これは着地時の重心位置を前に持たせるような構造で、

かかとに体重が乗らないようにしたミズノの今推しの構造。

 

筆者
これによりふくらはぎの負担を軽減する構造となっているようです。

 

ネオゼンやネオビスタ同様、

ミッドでの着地を強制されるようなライド感。

体重を乗せてフォーム材をきっちり潰すような走りができれば、

ふくらはぎの負担を軽減してくれます。

 

 

厚みは40mm超えだが陸連公認

ソールの厚みは40mmを超えます。

この厚みが他のシューズと圧倒的な差です。

 

厚みは40mmを超えますが、

陸連公認ですので公式レースでも着用可能です。

陸連公認の厚みの計測はシューズのかかと部分から

全体の12%前の部分の厚みを計測し

それが40mm以内か、

で厚みを計測しています。

 

このシューズの場合、

後足から12%の部分は厚みが40mm以内、

そこから中足部にかけて厚みを増して最大50mm程度なので

ある意味ルールの穴を掻い潜ったシューズの構造とも言えます。

 

筆者
この厚みが他のシューズと比較しても群を抜いてクッション感を生み出します

 

重さは26.5cmで g

重さは26.5cmで g。

発売当初であれば、軽い部類だったとは思いますが

直近のレースシューズで見ればやや重め。

各メーカー200g切りは当たり前となっています。

 

シューズの重さで言えば、

NB、MIZUNO、UA、HOKAあたりのトップモデルは

やや見劣りするかなという印象。

 

SSA機能やミッドソールの反発感はいいので新作でのアップデートに期待といったところでしょうか。

 

履き心地

実際にトレーニングで使用してみました。

使用シーンはLSD強度〜LT強度のジョグからややスピードに乗った練習。

ペースで言えば5’00~3’10/km程度。

 

まず最初に感じるのは、

ミッドソールの厚みをしっかりと感じること。

厚底シューズが主流の中でも、特にこのシューズには厚みを感じます。

それでいて、ソールが柔らかい。

 

着地毎に、

しっかりと潰れて着地の衝撃をきっちりと緩和してくれるような感覚。

反発力も充分に感じられます。

 

 

ジョグでの使用感はやや扱いにくいかなという印象。

厚みがあるので、足首のぐらつきは感じられます。

 

LT速度帯では、

接地感とのバランスも良く非常に走りやすいです。

主観強度を重視するLTインターバルでは、他のレーシングモデルとほぼ同じ程度の速度でこなすことができました。

 

 

ウェーブリベリオンプロ3の良かった点

実際に着用してみてのウェーブリベリオンプロ3の性能の良さは下記の通り。

下記の項目に魅力を感じれば、購入検討しても良いかもしれません。

(当然、その下のMoreも確認してください。)

 

性能は他のメーカーと同水準

トレーニングの強度は他のシューズを着用して行う強度と

ほぼ同じくらいで行うことができました。

そういった意味では性能は他のシューズと比較しても遜色ないものと言えます。

 

最近ではシェア率が落ちていて

パフォーマンスに影響差がありそうと感じてしまうかもしれませんが、

色眼鏡なし見れば、シューズの性能に大きな差はないと感じます。

 

 

ソールの柔らかさを群を抜いて感じれる

そんな中、履き心地は他のシューズと一線を画すように感じます。

速くラクに走れるという性能はほぼ同等。

それでいてクッションのライド感はいい。

沈み込む感覚(またそこからの大きなバウンド感)が好みのランナーには

とても好印象をだと思います。

筆者
実寸の厚さ5cmは伊達ではないほどソールの柔らかさクッション性を感じます。

 

頻繁に行われるセール価格も魅力的

公式でも定価は29700円と

昨今のレースシューズと比較すれば非常にコスパは良いと思います。

さらにAmazonであれば20000円前後で購入可能ですので

ハイエンドモデルをこの価格で気軽に購入できるのは、

各メーカー探してもこのシューズくらいではないでしょうか。

 

 

レース用に1足、トレーニング用に1足という使い方をしても

安く買えば40000円以内で購入可能。

ナイキのアルファフライ3の1足と同じ価格です。

 

トレーニングから気兼ねなく使えるという点は、大きなメリットになります。

 

ウェーブリベリオンプロ3の気になる点

ここからはウェーブリベリオンプロ3の気になる点を挙げていきます。

前項の良いところが、下記の気になる点を差し引いても魅力に感じれば購入はありでしょう。

 

ヒール部分が鋭利

私の場合、かかと回りとアキレス腱付近の靴擦れが起こりました。

テーピングをすれば問題なし、テーピングなしでは必ず靴擦れ。

 

おそらくヒールカップが硬めなのでしょう。

また他のシューズであればヒール部にクッション材をかましていることが多いのですが

ウェーブリベリオンプロ3はそのクッション材は付いていません。

 

この硬めのヒールカウンターが足首に当たってしまい靴擦れしてしまいます。

 

他シューズで言えば、

・TAKUMISEN 11

ADIOSPRO3(4は問題なし)

NB elite V4

あたりは靴擦れしてしまいます。

ウェーブリベリオンプロ3も6km程度履くと

足首周りを靴擦れしてしまいました。

 

こればかりは合う合わないがありますので、

店頭にて試し履きしてから

オンラインで安く買うというのがおすすめです。

 

 

グリップが昔ながらのボツボツグリップ

良く言えばグリップがしっかり効くとは思いますが、

逆に言えば摩耗も激しそうな印象があります。

 

筆者自身はグリップ力が購入の決め手になることはほとんどないので、

むしろ摩耗早そうとなり、むしろマイナス点。

より耐久性の高いグリップ素材であれば、なお良かったかなと思います。

 

筆者
ボツボツが薄れるたびに捨て時に感じてしまい、気軽に使えません。笑

 

 

その他特筆事項

ウェーブリベリオンプロLOWとの違い

ミズノのハイエンドレースシューズには

このシューズとLOWというモデルがラインナップされています。

この二つの主な違いはミッドソールの構造にあります。

リベリオンプロ3の方が、ソールの傾斜がガッツリと効いているので、

カーボンプレートと相まってより足底のバネ感を強調するようなモデルになります。

一方LOWは、フラットなソール構造になっており、

プロ3と比較すると自然な走りをしやすいシューズになります。

 

アシックスもミズノと同じように2種類のラインナップを提案していますが、

構造的にはスカイシリーズがLOWに近く、

プロ3がエッジシリーズに近いのではないでしょうか。

 

サイズ感はマイサイズでOK

マイサイズは26.5cm、今回の購入サイズは26.5cm。

サイズ感としてはちょうどよかったです。

購入は基本はマイサイズで問題ないはずです。

 

参考までにミズノネオビスタ2はハーフサイズ下げの26.0cm、

ネオゼンはマイサイズの26.5cmで着用しています。

 

 

まとめ

 

今回はミズノのレーシングシューズである

ウェーブリベリオンプロ3を徹底レビューしました。

 

・シューズの性能は他メーカーと比較しても遜色ない同水準

・トップ選手の着用率などの色眼鏡なしで、履き心地で選んで欲しい

・ソールの厚みとそこから生まれるクッション感が◎

・2025年時点では重さが気になるのでそこは次回作に期待

・かかと周りの鋭利さは気になる

 

といったところでしょうか。

良い点、悪い点を踏まえて購入検討してください。

 

 

公式HPはこちら

 

このブログの根拠

山田祐生
【プロフィール】
・高校時代陸上部(目立つ成績はありません泣)からブランク10年
・フルマラソン:未経験➡︎2時間17分台
・5000m:14分28秒、10000m29分52秒
全ての記録をセルフコーチング。

 

 

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