RunningBasement

記事詳細
Item Review

当サイトはAmazonアソシエイト・アフィリエイト広告を利用しています。

【レビュー】NBsc elite v4は覇権を獲れる!?

 

NBから新作の厚底レーシングシューズである

「ヒューエルセルsc elite v4」が発売されました。

このシューズ、MGCでの赤崎暁選手が着用し、

全体2位でゴール、パリオリンピックマラソン代表になったことで

注目が集まったシューズでもあります。

 

そんな今、大注目されているsc elite v4、

手に入れることができましたので、

徹底レビューしたいと思います。

 

このブログの根拠

山田祐生
【プロフィール】
・高校時代陸上部(目立つ成績はありません泣)からブランク10年
・フルマラソン:未経験➡︎2時間17分台
・5000m:14分28秒、10000m29分52秒
全ての記録をセルフコーチング。

 

購入経緯

発売が24年2月1日ということで、

2/15再発売のナイキのアルファフライ3

2/1発売のHOKAシエロ1

23年年末に発売さえたPUMAニトロエリート

また、アシックスの新作シューズも発売の噂がされており

各社レーシングシューズの販売が重なっておりました。

そんな中、筆者がNBのv4を選んだのは

下記の理由があり購入に至りました。

 

  • ・MGCでの赤崎選手の活躍
  • ・アディオスプロ3と似たライド感との事前評価
  • ・NBフレッシュフォームx1080の高評価

 

購入当日のレビューは動画でも行っています。

 

▼がっつり使用してのレビュー▼

 

 

ファーストインプレッション

まずは手に取ってみます。

持った時に感じたのは「軽っ!」でした。

前足部もソールが分厚い、ボリューム感のある厚底レーシングシューズで

ごつい見た目からは想像できない軽さです。

 

実際に履いてみます。

筆者は、履いた時に重心が前のめりになるか、

歩いた時の重心のスムーズな移動感、

軽いジョギングでのバウンド感を重視しています。

 

立った時の感覚はふつうでしょうか。

特段前に重心がいくというような感じはありませんが、安定感はあります。

個人的には好感触とは言えませんが、安定感があるシューズとは思います。

 

少し歩いてみます。

これはとても感動しました。

しっかりと前に倒れる感覚があります。

ドロップが効いているのか、かくっと前重心になり、

素早く走るには、あとはアクセルを踏むだけ!

のようなポジションに自然と入ります。

 

筆者は、この感覚がとても好きで

アディオスプロ3などはこの自然とカクッと落ちる感覚が好みで愛用しているくらいです。

 

 

少し足踏みや軽く走ってみます。

これもまた感触は好印象です。

軽く歩くだけでは感じなかったのですが、

バウンド感があります。

イメージは中足部にしっかりと沈み込むバネがある感じです。

 

「フューエルセルはモニュいクッション感からの反発が好み」

こちら筆者のYoutubeに届きましたコメントですが、

この絶妙な沈み込みが、フューエルセルの履き心地のようです。

 

前に倒れ込む重心移動を相まって、

しっかりとバウンドして押し出してくれそうです。

 

気になる点もある

ここまで履き心地に関してレビューしてみましたが、唯一気になる点が。

それがシュータン。

 

やけに短くカットされています。

筆者はシューズの紐を予備穴まで通すのですが、

そこまで通してしまうと、ややヒモが直接足に当たってしまいそうです。

紐の圧は、直接当たってしまうと腱鞘炎になりやすいですので

ここはやや不安です。

軽く走った程度では問題はなさそうですが、

実際にスピードを出してある程度走った時にずれないか心配ではあります。

ということで実践でも使用します。

 

実際に使用

実際に使用してみます。

ちょうどよく購入後に3kmのレース(駅伝)出場する予定でしたので、

実践投入してみます。

その後6kmほど軽く6km走を入れて、

低強度、高強度、中強度と使用して感触を確かめます。

 

個人的には、ファーストインプレッションは高評価で

実際にレース前の気持ちの高まりも、

”このシューズの感覚ならけっこう良いタイム狙えそう”

という感覚を持って望めました。

 

筆者の3000mのベストは8’30、ロードは覚えている範囲で経験なし

今はマラソンのトレーニング中で

スピード種目からはだいぶ遠ざかっている、

という状況で建てた目標は8’35

 

2’50で1km突っ込んで、続く1kmは2’55程度で休んで

ラスト1kmもういちどペースを上げるプランです。

 

ベストタイムや、現在のトレーニングの比重から考えると高めの目標ではありますが、

これもこのシューズの「このシューズなら速く走れそう」という好感触からだと思います。

 

せっかくですのでアップから着用します。

アップくらいの軽い感覚でどのくらいペース上がるのかも試してみます。

アップとしてはこんな感じ。

悪くないですね。

普段からアップではビルドアップ形式をとっており、

ラスト1kmは3’20/km程度まで感覚的にあげます。

 

今回は3’10/kmまで上がったことを考えると、そこそこいい感触です。

(普段のアップはジョグシューズで行うので、そこは精査必要ですが…)

そのままレースでも使用します。

 

 

レースの結果は8’47。

ラップは2’54~3’01~2’51

(COROSのデータではタスキ渡したあとストップしているのでやや遅い。)

想定よりはやや悪かった印象。

 

ただ競った選手は5000m14’30程度の選手でしたので

競り勝てたことを考えると悪くはないのかもしれません。

 

狙い通りの展開(中間休んでラスト切り替える)ではあったので、

そこはシューズに助けられた感じもあります。

 

▼当日のレース動画はこちら▼

 

 

せっかくですので6kmテンポ走でも使用してみます。

レースから10分ほどあけて実施します。

感覚的には1km目はやや遅くとも徐々に

LT1ではいきたいなという感覚。

筆者のLT1の感覚は3’30〜20程度。

ここの出力をラクに出せたらマラソンでも使えそうな気もします。

結果はこちら。

 

まずまずの走りやすさを感じました。

2kmが少し落ちているのは、駅伝応援で立ち止まったためです。

 

感覚的には、低中高強度と各ペースで使用しましたが、

・スピードはそこそこ出る。

(感触は良かったですが、自分のトレーニング不足で出力が追いつかなかった。

何かロードレースがあればもっと試したい。)

 

・マラソンのようなスピードでは感触は良かったです。

タイミングが合えば距離走でも使用して、

感触良ければマラソンレースでも使いたいと思いました。

 

そしてファーストインプレッションで気になっていたシュータンですが、

ずれて直接足に干渉するということはありませんでした。

 

もう少しシュータン長くてもいいのかなと思うところもありますが、

軽量化のためには無駄な部分なのでしょう。

 

そんな軽量化を図られたシューズの重さは26.5cmで226g!

 

重さは26.5cmで229g。重すぎないが軽すぎない。

 

レーシングシューズとしてはやや重い部類でしょうか。

ボリューム感のあるシューズ(おそらく前足部もソールが分厚いためそう見える)で、

持った時には軽いなと感じたのですが、重さは229g。

重すぎることはありませんが、軽いシューズと比較すると数字上では重量がある結果となりました。

 

 

サイズ感はマイサイズで購入

筆者はマイサイズで購入

参考までに…

です。

 

最近のシューズでサイズ違いで履いているのは…

  • ヴェイパーフライ2
  • アルファフライ(初代)

となります。

 

約1ヶ月がっつり使用してのレビュー(2024年3月追記)

約1ヶ月ほど使用しました。

感じた内容は上記とほぼ変わりません。

唯一追記したいのは、「履き口」の硬さ。

長い距離で使用したのですが、かかとに靴擦れができました。

ややヒールカウンターが硬い。

シュータン含め、履き口がやや残念な印象でした。

筆者の場合、使用するときは、

かかとにテーピングして履く必要があります。

 

筆者
性能はとても好みな分、やや残念…

 

 

商品詳細

メーカー:NB

NBのシューズで、その中でも”反発感”を重視したフューエルセルシリーズとなります。

 

商品名:FuelCell SuperComp Elite v4

フューエルセルスーパーコンプエリートブイフォーと読みます。

フューエルセルシリーズは、さらにシリーズが分かれており、

  • ・FuelCell SC Elite
  • ・FuelCell Propel
  • ・FuelCell SC Trainer
  • ・FuelCell Rebel
  • ・FuelCell SC Pacer

とラインナップされています。

 

・FuelCell SC Elite

極厚のミッドソールにカーボンプレートを搭載したレーシングモデル。

今記事で紹介しているモデルです。

 

・FuelCell Propel

作りはほぼsc eliteと同じですが、

プレートはカーボンではなく

TPUを搭載したモデル。

プレートが柔らかく足に優しいモデル=トレーニング用と言えます

 

・FuelCell SC Trainer

ミッドソールの厚さは40mmを超えるデイリートレーナー。

カーボンプレートも搭載されており、テンポよく走れるのが特徴。

 

・FuelCell Rebel

他ラインナップよりも薄いソールとなっております。

より地面の接地を捉えることができるシューズであると言えます。

 

・FuelCell SC Pacer

Rebelと構造は近いのですが、そこにカーボンプレートが搭載されたシューズです。

薄底レーシングシューズという位置付け。

田中希実選手がロードレース用シューズとして愛用。

 

価格:29700円(税込)

価格はアンダー3万円と、

相場で考えると非常に低価格で嬉しいポイント。

ただ安いだけではなく、性能も充分。

 

アッパー:ファントムフィットを採用

 

搭載機能

  • ・FuelCell
  • ・ENERGY ARC
  • ・Ndurance

 

・FuelCell

NBにはフレッシュフォームシリーズとフューエルセルシリーズがあります。

わかりやすくいうと

フレッシュフォームはクッションが柔らかく衝撃を吸収してくれるクッションシューズ

ヒューエルセルは反発性の高い、スピードサポートシューズとなります。

 

フレッシュフォームシリーズの代表作は【フレッシュフォームX1080v14】

【レビュー】NBFreshFoamX1080v13(フレッシュフォーム)はジョグ用シューズの神となるのか?

 

・ENERGY ARC

空洞上のミッドソールの形状のこと。

これにより軽量性とスムーズな重心移動と足抜けを実現しています。

 

・Ndurance

かかとのラバーはNduranceを採用し、

耐久性を実現しています。

アウトソールのラバー配置が施されていますので

耐久性も重視されているものと思います。

 

 

まとめ

スピードにもある程度対応でき、中程度のペースでもしっかり走れたので

とてもいいシューズであるなと感じました。

唯一気になるのはやはりシュータンでしょうか…

この辺りは40km走などで試してみてマラソンでもずれてこないか検証し、

こちらの記事を更新したいと思います。

 

その他の投稿