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【レビュー】アンダーアーマーベロシティエリート2は超競技者向けシューズ

今回は、アンダーアーマーの最新作レーシングシューズ

ベロシティエリート2を紹介します。

ベロシティエリートはNYCマラソンでシャロンロケディの初マラソンを支えたシューズで

性能は他のレーシングシューズに劣らないものとなっていると思います。

 

今回、東京マラソンエキスポでシューズの試し履きをしていたところ

履いてみてください、レビューは正直な感想でお願いしますと言うことで

シューズを頂きましたので

実際に使用して感じたところを正直にレビューしたいと思います。

 

ファーストフィッティングは期待大

シューズは一番最初の履き心地、

第一歩目のフィーリングが大事。

フィッティングは好み。

 

アッパーはパリパリ、ゴワゴワとした素材。

ニット系のような柔らかさは感じない。

個人的には、伸縮性のあるニット系は立脚期に横振れを感じてしまうので、

このくらい伸縮性の少ない素材の方が好み。

 

中足部はやや細め、そこから徐々に前足部に向けて横幅が広くなっている設計。

中足部の細さは、足裏のバネを最大限活かす仕様なのかもしれません。

扁平足気味のランナーにはやや窮屈に感じてしまうかもしれないが、

逆にこのくらい”アーチは上がっていないのが異常”だと気づけると思えばいいのかもしれません。

(原則、足裏がつぶれた状態は良くない)

 

少し動いてみる。

自然とかかとが浮いてくる感覚がある。

(後ほど公式で調べてみたが、どうやら前足部のフォーム材を格段に増やしているそう)

スムーズな重心というよりは、接地が前でつく印象があります。

 

 

サイズ感はマイサイズ(もしくは中足部に合わせてハーフ上げ)

筆者はマイサイズで着用。

中足部はやや細めですが、前足部は広いので通常サイズで着用します。

 

名前
購入の際はマイサイズでOK。

 

実際に使用してみる

実際に使用してみます。

今回は3kmのロングインターバルで使用、

ペースはハーフマラソン程度のペースで

レース本番と同じような強度で実施。

 

前足部の厚さがスピードサポートに貢献

走ってみると、自然とフォアフットに強制される感じ。

他のシューズと比べて、

前足部が厚いからなのか、

いつもの感じで走っていると前足に重心が乗る。

その後ややソールの反り上がりの影響を受け、

前に倒れ込んで行きます。

 

他のシューズは、

ドロップ差の大きさや

ゆりかごのようなソールの形状で

ローリングして前重心(パワーポジション)になる設計だが、

このベロシティエリート2は、ダイレクトにパワーポジションに入る感覚があります。

 

名前
前足部にもっちりとしたクッションがある感覚です

 

 

記事執筆にあたり商品詳細を調査してわかりましたが、前足部のフォーム材が前作から20%増えて、

ほぼドロップレスとなっているようです。

このドロップレスな形状が上記のような使用感を生み出しています。

ドロップの少ない形状は「レーシングフラット」と呼ばれ、

前時代の薄底シューズと感覚が近いものとなります。

 

Youtubeの動画で話した感想はこの感覚があったのかもしれません。

こちらの動画の7分過ぎから今回のシューズを試し履きしております。

 

 

余談…

 

今回このシューズを履いていて、

なんとなく「Getting Over it」を

思い浮かべてしまった。

このゲームは、

カマを地面に引っ掛けてテコのような感じで

前に進んでいくゲームですが、

まさに感覚はそれに近い気がします。笑

 

前足部での接地を半ば矯正されるような形で、

アキレス腱のバネで体が前に押し出される感覚です。

 

もしかすると筆者の接地が、

フラット気味なのでソールの形状上フォアに強制されやすいと思う。

リアフットのランナーならまた感覚は変わるかもしれません。

 

接地時間の短さは、走速度に比例するので

スピードはどんどん出していけます。

当初3000mを3分5秒/kmで回す予定が

感覚よりは少し速く3分03秒程度で回せました。

ラストは少し調整して3分05秒で調整。

非常にスピードに乗って履くことができました。

 

フォアフットを強制される感覚の影響でスピードは出しやすいですが、

レース後半しんどくなった時に、フォアではなくリア接地になった時に、

シューズのサポート力は減少してくるかもしれません。

 

ソールは硬めで反発重視

ソールはやや硬めの印象。

素材はPEBA、基本PEBAフォームは柔らかいのが特徴ですので

密度が高いPEBAを使用しているのかもしれない。

 

名前
各社,基本はPEBA。この素材をどのくらい発砲するかが各社の争点。

 

硬いソールの利点は、返しの良さが挙げられます。

上記の前足部の厚さによるスピードに乗りやすさと、

硬いソールの返しの良さは相性は良く

トライドは保ちつつピッチを上げて、

スピードを出したいランナーにはおすすめできるかもしれません。

 

気になる点

気になる点は、中足部が窮屈な印象があるところ。

中足部が細いためか、アーチが持ち上げられて

走っていて足裏に少し疲労を感じました。

 

ただし足裏のアーチは、長距離ランナーはその競技の特性上、

慢性的に潰れることが多いので

普段から高くしておくことが理想とされています。

今回の足裏の疲労は、アーチサポートのサポート力が高いことが原因だと思われますので、

正常な体の人には問題ないとは思いますが、

シリアスに走り、慢性的にアーチが潰れている人は注意が必要かもしれません。

 

重さ:243g(26.5cm)

重さは243g。

レーシングの中では軽い部類ではないが、

一般的なデイリートレーナーと比較すれば軽い方。

実際に履いて「重い」と感じることはないものの、

今後の軽量化には期待したいなと思います。

 

アンダーアーマーの魅力はアウトソールとグリップが一体化しているFLOWソール。

なのでこのシューズの構造としては

PEBA素材のミッドソールと、EVA素材のFLOWソールがあり

その間にフルレングスのカーボンプレートが搭載されているような構造になっています。

 

▼ソールの素材の違いをまとめました▼

ミッドソール素材やプレートの素材の違いを知る

 

まとめ:どんな人におすすめ?

今回はアンダーアーマーのベロシティエリート2をレビューしました。

 

まとめると…

  • ・反発感も高くドロップレスのレーシングフラットでリターン性が高い
  • ・アーチが潰れている慢性疲労足のランナーには中足部の細さがきついかも
  • ・スピードを乗せて走りたいランナーにおすすめ

 

上記のような特徴がありますので、

スピードを求めるランナー(例えば3時間切りや2時間半切りなど)におすすめといえます。

ペースが遅いランナーは、必然的にリアフットになりかつ、接地時間は長いので

ローリングのサポートの高いシューズがおすすめかもしれません。

 

商品詳細

商品名ベロシティエリート2

価格:26,400円(税込)

価格は26400円で厚底レーシングシューズの相場的には比較的購入しやすいです。

ミッドソール:BIO PEBAX FOAM+FLOW

カーボン有:有(フルレングスカーボン)

特徴:ドロップ2mmのレーシングフラット

購入:公式がおすすめ

 

 

このブログの根拠

山田祐生
【プロフィール】
・高校時代陸上部(目立つ成績はありません泣)からブランク10年
・フルマラソン:未経験➡︎2時間17分台
・5000m:14分28秒、10000m29分52秒
全ての記録をセルフコーチング。

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