【レビュー】クラウドモンスター2は前作ほどの感動はないが良シューズだと思う
今回はクラウドモンスター2を手に入れましたのでレビューしたいと思います。
▼読者の皆さんの気になるであろうポイント▼
- ・初代クラウドモンスターからのアップデート点
- ・クラウドサーファーとの違い
- ・クラウドモンスター2の使用感
- ・使用用途
この辺りを中心に解説したいと思います。
\購入は公式がおすすめ/
ざっくり感想は下記の通り
- ・高価格だけどギリ許容できる範囲
- ・性能だけ見るならハイパーを選ぶべき
- ・前作は柔らかい、今作は硬い
- ・表記サイズとマイサイズが合っていないのは解せぬ
以下で詳しく解説。
目次
購入経緯
前作の初代クラウドモンスターの「フッカフカのクッション」が
ジョグシューズとして気に入っており、
発売からずっと使用していました。
走行距離はだいぶいっており、
そろそろ破棄しようと思っていたタイミングで
「クラウドモンスター2」の発売が発表されましたので、
購入を決めました。
初代クラウドモンスターからのアップデート点
初代クラウドモンスターからの主なアップデート点は、
- ・シューレースのアップデート
- ・ミッドソールの二層化
シューレースのアップデート
シューレースの通し穴が1つ増え、フィット感が向上しました。
またクラウドモンスターはシューズを通す穴がリング状になっているのですが、
そのリング状の穴がより細くなっています。
これにより、より強く縛ることができフィット感向上に貢献しています。
ミッドソールの二層化
また、ミッドソールが2層になったことも大きなポイントです。
前作はミッドソールは1枚のヘリオンのみを使用されていたのですが、
今作では、上層部に硬めのヘリオン、下層部に柔らかいヘリオンを使用されています。
これにより、前作にあった厚底シューズのデメリットである、
接地時の不安定感を解消することができます。
しかし下記でも解説しますが、
トレードオフとして接地時に硬さを感じるようにもなります。
履いた感想としては、前作のクラウドモンスターのような、
柔らかいクッションシューズと思って購入すると
やや違う感想となってしまうかもしれません。
クラウドモンスター2の使用感
実際に使用してみます。
「デカイな…。」
サイズは公式サイトでも
ワンサイズ下げが推奨されていたので、
前作27cmだったことを考慮し、26.5cmを購入。
それでもデカく感じる。
ただ私の使用用途はジョグなので、
多少のサイズ違いは受け入れて使えるかな程度。
※ワンサイズなのでもしかすると1cm下げないといけないのかもしれません。
0.5cmはハーフサイズ。
ですので、マイサイズ27cmならワンサイズ下げは26cm。
いずれにしてもサイズ表記がおかしいのは、
オンラインショップを活用する地方に住む筆者にとってはマイナス。
そもそも上記の通り、ワンサイズの捉え方も専門的だし、
マイサイズがマイサイズじゃないのはおかしいなと思います。
柔らかさはなく、クッション感はかため
ライド感は、前作から大きく変わった感じがします。
前作で感じた「フッカフカのライド感」を求めて履いてしまうと
ややネガティブに感じてしまうかもしれません。
アップデートの内容をみると
反発力と足抜けの良さのアップデートがなされています。
反発力とフカフカとはトレードオフ。
前作とは全く違うシューズだなと筆者は感じました。
実際に走ってみても、フカフカというよりはしっかりと地面を感じます。
硬さを感じるシューズが好きな人には
相性がいいシューズだと思います。
Onのアドバイザーである横田氏もクラウドモンスター2のアップデートは反発性の向上であると言われています。
2/22 Cloudmonster 2が発売🔥
2が多い‼️笑アップデートポイント
・クッション性⤴️
・反発力も⤴️おすすめポイント
・かっこいい注意点
・前作よりサイズ大きめです!横田はワンサイズ下げてます pic.twitter.com/oT3yFC7nbM— 横田真人 (@MASATO_800) February 22, 2024
前足部に採用されている硬度の違うヘリオン。
メインファブリックはどちらかというと硬めのミッドソールに対し、
前足部のミッドソールは柔らかい素材を採用されています。
ふつうに走ると前足部の柔らかさを感じることはなく、
硬いシューズの印象ですが、
前足部のみで接地しようとすれば
柔らかさを感じることはできます。
ただしスイートスポットは非常に狭い印象です。
しっかりと前重心で踏み込めるかどうかが
このシューズの良さを受けれるかどうかの
ポイントになりそうです。
クラウドサーファーとの違い:モンスターは反発、サーファーはフカフカ!
Onのクッションシューズの
もう一つの代表作である「クラウドサーファー」
前作ではこの2足の使い分けが
難しい印象でしたが、
今作は明確に差ができた印象です。
柔らかいクッションシューズ
硬めのスタビリティシューズ
➡︎Cloudmonster2
クッションのフカフカ感を楽しめるシューズで、
ジョギング愛好家の方や、運動未経験の方、
競技者としてはリカバリージョグなどで使用しやすい印象です。
一方クラウドモンスター2は、
フカフカのシューズではなく、
硬めで足抜けのいいシューズで
スピードをやや高めて走るモデラート〜テンポランに
使えるシューズになったと感じます。
クラウドモンスター2の気になる点
一部マイナス点も挙げておきます。
購入の際の参考にされてください。
履き口が高くなっているのでくるぶしに当たる感覚がある。
これは非常に気になってしまいました。
おそらくフィット感を上げるためだと思いますがここはマイナス点。
日本人の足は扁平足傾向もありますので、
おそらく足全体が下がっているのでしょう。
海外規格ですので、しょうがないところなのでしょうか…。
かかとも前作から高く設計されており、
アキレス腱に当たる感覚がある人もいると思いますので、注意。
20km程度走ったのですが、
筆者はかかとの靴擦れ等はありませんでしたが、
購入の際は、かかと・くるぶしのあたりをチェックしたいただいた方がいいと思います。
全体的にでかい!メーカー側がワンサイズ下げを推奨。
前作27cm、今作は26.5cmを購入。
それでも大きいかな、と感じてしまいました。
筆者は地方住みのため基本、オンライン購入なのですが、
サイズに合わせてもらえないとやや購入しづらい…笑
筆者は使用用途はジョグなので多少のサイズ違いは、気にならないので
引き続き使いますが、
このシューズをテンポ走やレースで使用しようと考える方には、
若干のサイズ感の違いもストレスになると思います。
サイズ選びは慎重になった方がいいと思います。
デイリーシューズとして使用するには高価格
定価が21780円で、デイリーシューズとして使用すると仮定すると相場的には高価格。
デザイン性やブランド料と割り切れるならいいのかなと思います。
実際、Onのシューズはファッション性も高く、カジュアルで使用する方も多い印象です。
また、OnのアスリートクラブであるOACに日本人選手も加入しており、
競技者の支援につながっていると考えることもできます。
【#織田記念】
グランプリ男子5000mA決勝
🥇佐藤圭汰(駒大)13:27.04 pic.twitter.com/eQr1JOzKIh— 太田 涼 (@Ryo504) April 29, 2023
Onのサポート選手と思われる佐藤圭汰選手。
佐藤選手のサポートの資金になっていると思えば、
好きで買う分にはいいのかなとは思います。
アップデートで重量アップ
片足で285g(26.5cm)。
前作は片足261g(27cm)ですので、
前作から片足24gアップ。
なかなかの重量級となりました。
ジョグシューズとして使用する分には、
気になるような重さではないですが、
今後のアップデートでも、
計量性度外視!機能性中心に!のアップデートがされないことを祈ります。
クラウドモンスターハイパーとの違いは?
クラウドモンスターハイパーというモデルがあります。
そちらとの違いをまとめておきます。
モンスター2 | モンスターハイパー | |
ミッドソール形状 | 2層 | 2層 |
ソール素材 | 下層(EVA)+上層(柔らかいEVA) | 下層(EVA)+上層(PEBA) |
価格 | 21780円 | 26400円 |
使用用途 | ジョグ | ジョグ |
ポイント | 反発重視 | 柔らかさ重視 |
大きな違いは上層部のミッドソールの違いです。
クラウドモンスターハイパーは上層部に、
ハイエンドモデルクラウドブームエコー3に使われるHelionHFを使用。
素材はPEBA素材なので、柔らかさとエネルギーリターン性に優れた素材です。
▼PEBAやEVAなどの素材の違いによる性能の変化をまとめました▼
より心地よくランニングをできるモデルと言えます。
価格はその分上がり、26,400円とデイリーシューズとしては高価格帯モデルです。
クラウドモンスターハイパーはめちゃくちゃいいシューズ
モンスターハイパーをイベントで試し履きする機会がありました。
結論、全くの別物です。
価格は26,400円とデイリーシューズで使うには高価格ではありますが、
価格よりも性能を重視する方は、
モンスターハイパーを購入することをお勧めします。
ハイパーに採用されているミッドソールHFは
Onのハイエンド素材。
非常にミッドソールの反発感と柔らかさを感じるシューズでした。
まとめ
まとめると…
・前作とは全く違う方向にアップデートされ、
・それはサーファーとの明確な違いを作るため。
・前作のフカフカ感は弱くなり、足抜けのいいテンポシューズに
・デザイン性やアスリート支援を考慮した価格帯
と言えます。
\購入は公式がおすすめ/
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動画でも解説
動画でも解説していますので合わせてご覧ください。
▼購入時のファーストインプレッション▼
▼実際に履いてのシューズレビュー▼
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