【レビュー】アディダスSL2はもはやデイリートレーナーではない
今回はアディダスの中でも
スピードをコンセプトにしたシリーズ【アディゼロ】。
このアディゼロの中のデイリーシューズadezeroSLが
2024年アップデートして、
SL2として発売されたということで購入してきました。
早速ですがこのシューズ、
この価格帯で購入できるテンポシューズとしては
頭一つ抜けたシューズと言えると感じました。
ジョグシューズとして発売するには性能が高すぎる、
そんな感想すら出てくるほど最高な仕上がりとなっています。
非常に高い性能を持ちますが、
いくつかマイナスとなる点もありました。
こちらの記事では、
毎月600km近く走る筆者が
実際に使用し、
良い点、悪い点を詳細に解説したいと思います。
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目次
購入経緯:スピードジョグ用
筆者がジョギングで使用のメインシューズとして
愛用しているのは「ゲルニンバス」。
非常にフカフカのマキシマムクッション系のシューズで
楽しく走ることはできますが、
スピードを出すようなトレーニングではやや不向きです。
例えば、
トレーニングの基礎期間には有酸素能力の開発に
有酸素ランを行いますが、
ゆっくり走れば良いわけではありません。
ゆっくりゆっくり走って有酸素が改善されるのであれば、
歩いても良いはずです。
やはりジョグのペースにも上限下限があるはずです。
有酸素の開発には50%Vo2max以上の速度で走ることが
必要とされています。
この速度帯でのジョグでは上記のゲルニンバスはやや役不足です。
ここではわかりやすく「スピードジョグ」と書きます。
そういったスピードジョグで使用するシューズとして
スピードも出しやすく、故障のリスクも少なく耐久性のあるシューズとして
このSL2を購入しました。
スピードジョグとして前作SLを使用しており気に入っていましたので
アップデートとともに買い替えです。
その他スピードジョグ用シューズ
その他スピードジョグで使用したい時に使用していたのは
レーシングシューズとして使い倒してトレーニング用としていた
カーボンシューズを使っていました。
実際に着用
ファーストインプレッションを重視したいため
一番最初のトレーニングでの感触を記事として残しておきます。
この日のトレーニングは、ミドルジョグ。
前日にテンポラン(6km Ave3’09/km:走行距離計12km)を行い
やや疲労感あり。
前日の疲労もありペースはあまり追わず
4’30/km程度で走り、後半数キロは4’10〜00/kmくらいにペースを上がれば良いかなと
想定してジョグ開始。
履き心地はレーシングシューズに近い感覚。
自然とパワーポジションに誘導され、
ライトストライクプロの高反発で
キックをアシストしてくる感じ。
ジョグシューズとしてはやや強めなアシストに加え
シューズの軽さが合わさりスピードが出ます。
(後ほど記載しますが片足約230gです)
ジョグ開始早々に4’00/km(スピードジョグ・モデラート帯)で走れる。
感覚と実際のペースがいい意味で合っていないです。
感覚的には4’40〜4’20/kmくらいの緩めのリカバリージョグのつもりが
非常にテンポ良く走ることができました。
今回履いて感じたのは
「ジョギングシューズ」としては性能が非常に高く感じました。
一昔前のレーシングシューズと言われてもおかしくないレベルの出来な気がします。
閾値トレーニングでも申し分なしのライド感
後日、閾値練習(LT1)でも使用しました。
トレーニングは6分閾値走、レストを1〜2分
これを5セット行うトレーニング。
普段はヴェイパーフライや、
メタスピードスカイなどのシューズを使用するトレーニング。
今回はこのシューズの性能を確かめるためにSL2を着用して実践。
結果はこちら。
LT1のトレーニングでも全く問題なく使用することができました。
デイリートレーナーによくある、足戻りの悪さはほぼ感じることはなく
スピードのノリも良く感じます。
おそらくこのシューズの軽さが実現しているものと思います。
(片足229gでほぼレーシングシューズなみ)
良いところ
筆者が感じたSL2の良かったを解説したいと思います。
良かった点
・ノンカーボン
・フルレングスのライトストライクプロ
・軽量性
・ノンカーボン
こちらのシューズにはカーボンは入っていません。
カーボンシューズは足首のバネを強化する役目をもちスピードを出せる反面、
股関節膝関節に過剰なストレスがかかり故障につながる可能性があります。
その点SL2にはカーボンは搭載されていませんので、
故障のリスクを避けながらスピードを上げることができます。
下で解説するライトストライクプロの反発性・軽量性が
走りやすさを生み出しています。
・フルレングスのライトストライクプロ
これが想像以上に前作からの違いを感じました。
カーボン非搭載のシューズなのですが、
上で書いたトレーニングのようにスピードがぐんぐんと出ます。
おそらくこのライトストライクプロの性能の高さなのだと思います。
前作は前足部のみ、今作はフルレングス仕様となりスピードが非常に乗りやすいです。
・軽量性
重さは片足で229g。
非常に軽いです。
アディゼロシリーズの最上位モデルのアディオスプロ3が
片足215g程度ですので、
比較しても引けを取らない軽量性となっています。
悪いところ
いくつか履いてみて悪い点もありましたので記載します。
試し履きをする際はこの辺りを気にして着用してみることをお勧めします。
悪いところ
・アッパーの締め付けが強め
・シューズの紐が短い
・器用貧乏である
・アッパーの締め付けが強め
アッパーはレーシング仕様でやや窮屈感があります。
横揺れを防ぐためにやや窮屈に作る仕様に関してはレーシングシューズの特徴です。
スピードを出すシューズであり、リラックス感を求めるシューズではないので仕方ない点ではあります。
・シューズの紐が短い
シューズの紐が短いのはこのSLシリーズの欠点です。
またシューズのヒモのチープさはあります。
このシューズにはひもなどの細かいところのこだわりはなさそうです。
・器用貧乏である
いいシューズであることは変わりないのですが、
どこをとっても及第点といった印象。
軽量性を活かしスピードを出すことができる。
➡︎レーシングシューズの方がいい
練習で使うにしても、
前シーズンで使い古したレーシングシューズで代用することが可能です。
ジョグ用シューズとして
➡︎ゆっくり走るにはオーバースペック
ジョグ用シューズとして利用するにもペースが上がりすぎてしまう傾向にあります。
テンポアップのランニングの際には選びたくなる性能です。
しかし、
とにかくゆっくり走りたい、
ジョギングを楽しみたいという時には
この推進力の高さが邪魔になることもあります。
結論:テンポアップシューズとして最適
ゆっくりとしたリカバリージョグでは、
スピードが出過ぎてしまい「オーバースペック」であるものの
高強度なインターバルトレーニングには、
他のスピードシューズに分がある印象。
ですので、
有酸素ランニングや、
ジョグの中でテンポアップ
していくようなトレーニングで
使用するのが
最適かと思います。
シューズの詳細/性能
SL2詳細性能
・フルレングスのライトストライクプロ
・ライトストライク2.0
・モノメッシュアッパー
・価格:14300円
・重量:229g(26cm)
・フルレングスのライトストライクプロ
前作はライトストライクプロは、
前足部のみの採用でしたが
今作はライトストライク2.0に挟まれる形でフルレングスとなりました。
スピードが出る要因はこのライトストライクプロの割合の増加によるものが大きいと思います。
・ライトストライク2.0
地味にスタビリティミッドソールのライトストライクもアップデートされたそうです。
前作のライトストライクと比較すると非常にわかりすく、
柔らかさが全く違います。
・モノメッシュアッパー
アッパーは、レーシングシューズのような仕様。
一般的なジョギングシューズには、エンジニアードメッシュの布生地のような
アッパーが採用されることが多いのですが、
SL2にはやや化学繊維感のある軽量性の高いアッパーを採用されています。
・価格:14300円
価格は14300円。
ジョグシューズの相場は15000〜のシューズが多い中、
価格帯は安い部類に入るかと思います。
・重量:229g(26cm)
非常に軽いです。
以前紹介したPUMAのレーシングシューズと重さはほぼ一緒です。
サイズ感
筆者は26cmを着用。
普段は26.5cmですが、購入サイズを間違えたようです。
もうワンサイズあげたいなと感じはしますが、
何度か使って足のトラブルが出るわけでもないのでこのサイズでも問題はないかなと思います。
一般的な評価としては幅が狭めと言われていますが、
筆者の場合、普段26.5cm→今回26.0cmではいています。
やや小さいと感じますが、おそらく26.5cmならちょうどいいと思うので、
マイサイズで問題ないかと思います。
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