【レビュー】ウェーブリベリオンプロ2は不安定感が逆に良い
その独特の形状や選手の着用実績に不安を持ってしまい、
ウェーブリベリオンプロ2の購入を迷っている方も多いのではないでしょうか?
タイトルにもしている通り、
実際に不安定なライド感は、
他のシューズよりも強く感じます。
しかしこの不安定感は、
前重心になりやすい形状とも言えますので
蹴り出しのパワーを前への推進力と変える形状ともいえます。
今回はそんなウェーブリベリオンプロ2と徹底レビューしたいと思います。
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【パフォーマンスが上がる!?ミズノの大人気コンプレッションタイツのレビュー】
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ファーストインプレッション
筆者はファーストインプレッションを重視しています。
レーシングシューズに求めるファーストインプレッションは下記3つ。
- ・フィット感があるか
- ・前に重心が乗るか
- ・弾む感覚があるか
さっそく履いてみます。
サイズ感
筆者は26.5cmを着用。
他のシューズも基本26.5cmで履いているのでマイサイズでOK。
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ちょうどいいサイズ感ですが、
他のメーカーのシューズと比較すると
やや縦に長い印象。
その分指先にゆとりを感じることができます。
写真の通り、NBのv4が一番大きめのサイズ感です。
(すべて26.5cm)
フィット感、履き心地はややマイナス
フィット感は、”まあ悪くないかな”程度です。
若干サイズ感が合っていないのか、かかと脱げが気になる。
いつも以上にシューズのヒモをしっかりと結ばなければ少し気になってしまいます。
ポイントのかかとのフィッティングクッションがあまり機能していないのかもしれません。
アキレス腱を上から包み込む感覚がある。
おそらくこれは、
かかと脱げを防ぐためのフィット感向上の構造だと思います。
しかし、履いた感覚としては筆者はあまり好きではなかったです。
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シューズのサポート性として、
土踏まずのアーチを上げるようなクッションが入っていたり、
今回のようにかかとのフィット感向上のために
アキレス腱付近にクッションをつけているものがあったりするのですが、
筆者的には、あまり好きではありません。
足の感触に何かしら干渉するのがあまり好きではないのです。
着用後、少し歩いてみます。
これは見た目通りの履き心地です。
ミッド部分が最も厚くなっている構造のおかげか
クッション感はとても強く感じます。
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他のシューズと比較しても、非常にもっちりとしたクッション感を感じます。
そして、ミッドからのフォアに重心もしっかり乗っかる感覚もあります。
ミッド部分が厚く前後ろとソールが薄く反り上がっている、ゆりかご形状となっており、
重心移動もラクにできそうです。
これはとても心地よく走れそう。
ファーストインプレッションでは、バウンド感も充分にあり、
これならペースを上げて走った時にもしっかりとバウンドしそうです。
さっそくトレーニングで使用していきます。
トレーニングで着用
今回のトレーニングはモデラートラン。
筆者の普段のジョグは5’00〜4’30/kmくらいですが、
モデラートですので、体が暖まれば、3’40/kmくらいまで上がればいいなと思いスタート。
少し走った感想…やや硬いか?
硬いシューズを履くと、筆者はよく足裏の腓骨筋の付着部が痛くなります。
おそらくそれは、シューズの構造にあるのかなと思います。
カーボン強化のナイロンプレートが足幅広くに採用されています。
このプレートの硬さが足裏の筋肉に干渉していそうな感覚がしました。
その後、少し足裏をほぐし再度着用しラン再開。
痛みは最初だけ出た程度で、その後は特に気になりませんでした。
走った感覚としては、非常に不安定な感覚があります。
クッションはとても柔らかく、分厚い。
厚さはなんと66mm(公式情報)近くあるそうです。
実寸では6cm程度でした。
非常に柔らかく分厚いミッドソール、そこにこのゆりかご形状ですので
見た目通りの感覚です。
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こう書くとマイナスに捉えられるかもしれませんが、
個人的にはとても好みなライド感。
その場に留まっていられない感覚があるので、スピードに乗りやすく感じます。
ランニングは着地時の後ろにある重心を、
前に乗せて、蹴り出して次の一歩が出るものだと思います。
この前に重心を持ってくる部分を、このゆりかご状の形状がアシストしている感覚があります。
そのままシューズに身を任せて走ります。
当初の予定よりもペースが上がり3’30/kmくらいまですーっと上がりました。
このペースの上がり具合に、”想像を超えて”いいシューズだなと感じました。
結局、最終的には3’15/kmまで上がりました。
少し頑張ってペースを上げた感じですが、ジョグの延長でここまで上がるのは
個人的には感覚はすごく良かったです。
良かった点:重心移動のアシスト
良かった点は上記の通り、前重心へのアシスト感でしょうか。
他メーカーのシューズと比較すると、ヴェイパーフライ3にはこの感覚は感じません。
アディオスプロ3にもこの重心移動のアシスト感を感じますが、
それ以上にアシストされる感覚があります。
また、クッション感も他のシューズより分厚い構造のためか、
非常にバウンド感を感じることができたのも良い点です。
フカフカというよりもボヨンボヨンという感じでしょうか。
この感覚が好きなランナーにはとても良いシューズだと思います。
ヴェイパーフライ3のレビューはこちら
悪い点①:前傾が膝でブレーキになる可能性も…
アシスト感が強すぎる傾向も。
下腿の前傾が入りやすくなる気がします。
下腿の前傾とは、膝が前にグッと出ることで
シューズの反発に負けて膝でクッションを受け止めようとする動作です。
この動作はブレーキをかける動作ですので、あまり大きく出したくはない動作です。
しっかりと足首、膝の固定力を高め、強い反発を股関節で受け止めることができれば
非常に大きな推進力につながるように感じます。
参考:厚底カーボンの真実
悪い点:②内返し接地の足側がアキレス腱内側に違和感…
筆者の足の接地は左右にかなり違いがあり、
片足の感覚が良くても、
もう片足は合わない…ということが多々あります。
左足は接地がミッドよりに対し、
右足はややつま先(さらに内返し状態)で接地します。
右足の接地だと、内返し状態から接地時に内側に倒れ込む(回内する)のですが、
ややアキレス腱内部にストレスを感じます。
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他メーカーとの違いは?どんなランナーにおすすめか?
やはり、リベリオンプロ2の”不安定感”は、
良くも悪くも他のシューズにはない感覚がありました。
どのメーカーの厚底シューズも合わなかった、
もっと重心を前に倒してくれるシューズを探している、
そんな方には試してみるのも良いのかなと思いました。
しかし、足首の安定性が低い人には合わないかもしれません。
詳細:ミズノウェーブリベリオンプロ2
商品名:ウェーブリベリオンプロ2
2010年前後では箱根駅伝のアシックスと並び、着用率は最も高かった印象はあるものの
ナイキに端を発した厚底シューズの流行で一時は箱根駅伝着用者「0」となった。
そんなミズノが厚底開発した「ウェーブリベリオンプロ」の2代目となるのが、
このウェーブリベリオンプロ2です。
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性能①:カーボン強化のナイロンプレート
プレートに採用されているのは「ナイロンプレート」。
ただのナイロンプレートであればカーボンに比較すると剛性が弱く推進力を得にくいですが、
こちらにはカーボン強化のナイロンプレートとなっています。
シューズ自体の硬さもカーボンシューズと同等にあるので、推進力はあるものと思います。
性能②:SMOOTH SPEED ASSIST
スムーズスピードアシストは、この形状のことです。
ミッドで着地することを想定された形状となります。
この形状の恩恵は、アキレス腱の過剰な負荷を軽減させることができるようです。
上記で説明した通り、個人的にはアキレス腱で受ける衝撃は上の関節に上がっていき、
膝・股関節で受け止めることになります。
この時に膝で衝撃を受け止めないように注意が必要です。
ミッドソールは二層構造(上層PEBA+下層EVA)
上層部がエナジーライトプラス(PEBA)、下層部はエナジーライト(EVA)で構成されています。
▼ソールの素材をまとめた記事はこちら▼
重さ:26.5cmで204gで想像以上に軽い
重さは26.5cmで204gです。
想像以上に軽い。
シューズは推進力と反発力のみを求め、シューズの軽量性を度外視したものが多い中
200gに迫るこの軽量性は評価できます。
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価格:23000(税抜)と厚底レーシングでは最安価格
価格は23000円と、これまた評価したい圧倒的良心的な価格。
直近だと、サッカニーのエンドルフィンプロ4が発売されますが
あちらも24000円と良心的な価格で性能もよくおすすめできるシューズでしたが、
それよりもさらに1000円安い。
おそらく、ある程度高評価でおすすめできる厚底レーシングシューズとしては最安です。
まとめ
ということでウェーブリベリオンプロ2を徹底的にレビューしました。
購入は公式オンラインショップでも可能ですし、ミズノはアマゾンにも出店しています。
簡単に購入できるアマゾンでの購入もおすすめです。
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